心理学講座やワークショップを開催している、カウンセリングとカウンセラー養成の神戸メンタルサービス。月間3500件以上のカウンセリング依頼を頂いています。
お問合せフォーム
TEL:06-6190-5611
FAX:06-6190-5612
MAIL:kms@healing.ac
受付時間:12:00~20:30
休日:月曜日
(月曜祝日の場合は翌平日休業。他休業日あり)
<HOMEに戻る オンライン 講座変更のお知らせ


質問彼には私ではダメですか・・・
2年付き合っていたカレシから別れをつげられました・・・今回がはじめてではないです・・・理由は、彼が私を幸せにする自信がないとのことです・・・彼はバツイチです。

お母さんがお父さんの暴力で出て行ったのでお祖母ちゃんに育てられてます。女の人にいいよられたら断れないかもしれないとも言うてました・・・そういういろいろなトラウマがあり、自信がないそうです・・・私はそんな彼と一緒にいて幸せでした…だからまた一緒にいたいです・・・どうしたらいいですかっ?彼には私ではダメなんですか・・・
こずえさん

回答 カウンセラー: 今井謙志(退会)
こずえさん、はじめまして。
カウンセリングサービスの今井です。
この度は、ご相談いただきましてありがとうございます。
どうぞよろしくお願いします。

一緒にいるだけで幸せだと感じられるぐらい、こずえさんにとって彼の存在は大きいものなんですね。

一緒にいるだけで幸せだった。
こんなに愛していたのに。。。

愛を受け取ってもらえないことは、とても辛く悲しいことです。

しかも、こずえさんを幸せにする自信がないから別れると言われても、
こずえさんからすれば訳がわからなくて「どうして?」と思うのも当然です。

彼をそんな気持ちにさせてしまっているのですから、「私ではだめなん
じゃないか」と感じてしまうかもしれませんが、どうか自分を責めないでくださいね。

では、なぜ彼はそんなに幸せにする自信がないのでしょうか。

よく、テレビドラマなどで、「パパが大好き!大人になったらパパと結婚する!」って言っている女の子とお父さんのシーンがありますが、私たちの生まれてはじめて好きになる人は、異性の親と言われています。
男の子の場合であれば、お母さんを大好きになるのですね。

しかし、彼の場合、幼い頃からお母さんがお父さんに暴力を振るわれているのをずっと見て来ました。
いったい、彼はどんな気持ちでその光景を見ていたのでしょうか?

子供の目には、大人の暴力はとても恐く映るものです。
彼は、一人で震えながら物陰にひそんで見ていたのかもしれません。
特に子供は、自分ではどうすることもできないと、自分の力の無さを感じ、何もせずにただ見ているだけの自分をすごく責めてしまいます。

そして、ここで「自分は大好きになった女性を助けられないのではないか。不幸にしてしまうのではないか」といった概念ができてしまい、大好きな人を愛し続けてはいけないと思うようになるんです。

これは彼の間違った概念なのですが、「助けられなかった」と責めている度合いだけ、いくらこずえさんが、彼といることで幸せを感じていても、「また、大好きになった人を助けられないんじゃないか。不幸にしてしまうのではないか。」と感じてしまいます。
そのために、不幸にするのが恐くて、不幸にする前に別れてしまおうとして、幸せな状態にもかかわらず、別れを切り出してくるんですね。

ここで少し気付いていただきたいことがあります。

彼:「こずえさんを幸せにする自信がない。」
こずえさん:「彼には私ではダメじゃないか…。」

二人とも相手を大好きで、大切に、幸せにしたいと思っているにもかかわらず、相手を幸せにできないのではと感じているということです。

互いに大好きで、一緒にいて幸せを感じているのに、不幸にしてしまうくらいなら、いっそ自分から手放してしまおう彼は思っています。

では、どうしたらいいのでしょうか。

いま、彼が必要なのは男としての自信を取り戻すことです。
そして、こずえさんが彼にしてあげられることが2つあります。

まず、1つ目は彼の価値を伝えてあげることです。

彼は男としての自信を失っています。
ですので、こずえさんが今まで感じていた彼のいいところをいっぱい伝えてあげてください。

男らしいな~と感じたところ。
頼りがいのあるな~と感じたところ。
素敵だな~と感じたところ。

これらは、具体的であればあるほどいいです。

はじめは信じられず、なかなか受け取ってもらえないかもしれません。
このエクササイズ継続のコツは”あせらない”です。
あせらず彼の素敵な部分を見続けてあげてください。

2つ目は彼にこずえさんを助けさせてあげることです。

「助けさせてあげる」とは具体的にどんなことかというと、彼がしてくれたことを受け取って、感謝してあげることです。

もし、彼がこずえさんのために何かしてくれて、
「ありがとう。」
「こずえのおかげで助かったよ。」

と言われれば、こずえさんは彼の役に立っていると感じ、とても嬉しい気持ちになるのではないでしょうか。

こずえさんが嬉しいと思うように、彼もこずえさんに喜んで感謝してもらえたら、嬉しくてもっとしてあげたいと感じると思います。

彼がしてくれたことに、たくさん感謝を伝えてあげてください。

彼は「いつか不幸にしてしまうのではないか」という恐れを感じていますが、「こずえさんの役に立っている」「助けることができている」と感じることができれば、恐れは次第に消えていきます。

そして、彼が男としての自信を持つことで、こずえさん自身も彼のためにしてあげられることがいっぱいあることを感じることができます。
「彼には私ではだめなんじゃないか…。」と、不安を感じる必要はないんです。

こずえさんが彼からの愛情を受け取ることができた時に、彼も今まで誰からも受け取ることができなかった愛情を受け取ることができます。
これは、2年間彼を見続けてきたこずえさんだからこそできることなのです。
彼の中にある本当の強さを信頼してあげてくださいね。

一日も早くそんな日が来ることを願っています。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

今井謙志


初回無料カウンセリング

 

無料相談事例集トップへ

□現在、こちらのサイトでは、ご相談は受付けておりません。
□当スクールのカウンセラー養成コースで学んだカウンセラーのサイト(カウンセリングサービス)にも無料相談コーナーがございますので、そちらもご覧ください。
□カウンセリングサービスでは、毎月1日・15日の9:00-21:00にご相談を受付けております。 (1/1と8/15はお休みです) ご希望の方は、無料相談コーナーをご覧ください。

Kobe Mental Service all right reserved
神戸メンタルサービス
〒153-0041 東京都目黒区駒場4-6-8 / 〒564-0063 大阪府吹田市江坂町1丁目23-17-602
TEL:06-6190-5611 / FAX:06-6190-5612 / MAIL:kms@healing.ac