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質問「ダメだ!」ってわかってるのにやめられない・・・
お酒を飲み過ぎては自分を責める、その繰り返し。
「ほどほどにしておこう」と思っても、正体をなくすまで飲み過ぎてしまいます。
飲み過ぎると、恋人は嫌な顔をして不機嫌になります。それを見て、私はまた自分を責めます。お酒なんてなぜ飲んでしまったんだろう。なぜあそこで止められなかったんだろう。

お酒を飲むと、恋人に申し訳ない気持ちでいっぱいになり、彼に向かって暴言を吐いてしまいます。「こんなヤツと付き合って苦労するくらいなら、ほかの人と付き合えばいいじゃん」「もう嫌になったでしょ? 付き合うのやめよう」など。そのほかいろいろ言っているようですが、恋人は怒ったまま教えてくれませんでした。

実はこれは今に始まったことではありません。10年くらい同じことを繰り返しています。お酒を飲み過ぎては誰かに暴言を吐き、自分が何をしたか、何を言ったか覚えておらず、反省する。なぜあんなに飲んでしまったんだろうと自分を責め、憂鬱になる。恋人はこんな最低な自分を許してはくれないだろうと絶望的な気持ちになり、彼のために別れた方がいいだろうと考える。私だって仲直りしたいけど、どうしたらいいのかわからない。こんな私は彼から呆れられ、捨てられるに決まっている。

何かを我慢している反動かと思いましたが、普段特に我慢していることはないと思います。恋人との関係も良好です。とても大切にしてくれます。でも、誰かと飲みに行くことに関してはあまりよくは思ってないと思う。どこかで、彼のご機嫌を伺っているようなところは常にあります。いい人でないと捨てられる。彼が気に入らないことをしたら愛してもらえない・・・。もう自分が嫌で嫌で仕方がありません。

なんだか支離滅裂になってしまい、申し訳ありません。今はただ、このまま消えてしまえたらどんなにいいだろう、そればかりを考えています。自分がすごく怖いです。お酒を飲み過ぎてしまう心理。もしそれがわかれば、ぜひ教えてください。よろしくお願いします。

ミヤさん

回答 カウンセラー: 深澤三津子(退会)
こんにちは、カウンセラーの深澤三津子です。
ミヤさん、ご相談ありがとうございました。

「お酒を飲み過ぎて自分を責める」というミヤさんに、とっておきのお話しをしていきましょうね。

ミヤさんから頂いている内容を読ませていただく限りでは、これは『自己嫌悪』と『中毒』という事に関する内容のようですね。

> お酒を飲むと、恋人に申し訳ない気持ちでいっぱいになり、彼に
> 向かって暴言を吐いてしまいます。「こんなヤツと付き合って苦
> 労するくらいなら、ほかの人と付き合えばいいじゃん」「もう嫌
> になったでしょ? 
> 付き合うのやめよう」など。そのほかいろいろ言っているようで
> すが、恋人は怒ったまま教えてくれませんでした。

恋人に嫌われたくないのに、嫌われてしまう態度をとってしまう。まるで、これは

「私って本当はこんな奴なの。どう、よーくわかった?」

と聞いているのに、

「まだ私を嫌いになって離れてくれないのなら、何回でもお酒を飲んでその正体を見せるから、それで私って奴を判断してね」

「どうせ、あなたも今まで私を見捨ててきた、あの人達と一緒よ。」

という、心の奥の叫びが聞こえて来ます。
もちろん、ミヤさんの意識の上では、こんな事思ってもみないですね。でも、深い無意識と呼ばれている部分はどうでしょう?

> 「ほどほどにしておこう」と思っても、正体をなくすまで飲み
> 過ぎてしまいます。

ここに書かれてある正体、これがミヤさんの本当の正体でしょうか?もしかすると、これは現状を生きるための、かりそめの姿ではありませんか?お酒を飲み過ぎた時に現れる、その声ほど、ミヤさんの本当の声ではありませんか?

ただ、これはお酒というモノを使ってしか現せない『中毒』的なパターンのようですので、ミヤさんの真実の心から出ている声ではありません。

『中毒』というモノを持っているということは、ご両親への恨みを持っているという事になります。『中毒』というのは、わかってもらえないという心の現れです。これは、人によって持っている中毒が違いますが、私達は、何かしら『中毒』を持っているものです。

仕事・食べ物・酒・薬物・SEX・痛み・PC・賭け事・買い物・おしゃべりetc

「わかってもらえない」という感じになる時、本当は、自分自身がわかっていないようです。

> 飲み過ぎると、恋人は嫌な顔をして不機嫌になります。それを見
> て、私はまた自分を責めます。お酒なんてなぜ飲んでしまったん
> だろう。なぜあそこで止められなかったんだろう。

「どうして、ああなる前に止められなかったんだろう?」

自分でもこの理由がわからないわけです。相手に、ミヤさんの心が理解できるはずがありません。

これは、種明かしをすると、

「どうしてあの時、私はあの人の事を、わかってあげられなかったのだろう」

という経験が、過去にあったという事になります。そして、

「自分は人の気持ちを理解してあげられない人間なんだ」

という自己嫌悪となる思いこみが、深い意識の中に知らないうちに出来あがってしまい、『中毒』を作り出してしまうのです。

> 今はただ、このまま消えてしまえたらどんなにいいだろう、
> そればかりを考えています。自分がすごく怖いです。お酒を
> 飲み過ぎてしまう心理。

『中毒』というのは、大きな痛みを感じないようにする防衛でもあります。ミヤさんが今感じている、「消えてしまいたい」という大きなネガティブな感情を感じだした時に、ミヤさんはお酒に依存してしまうのではありませんか?

でも、ここでご相談頂いたという事は、今こそ一歩前に進む決意を持ったという事ですね。そして、この感情さえも癒してしまいたいという現れのようですね。だから、大きな恐れも一緒にやって来ている。

ミヤさん、大丈夫ですよ。人を理解する気持ちを学び始めれば、必ずこの『中毒』は治るはずです。今ある恐れは、昔ミヤさんに起こった体験の中にある、見捨てられる恐れや失敗する事の恐れかもしれません。たぶん、今自分が感じているのが何なのか、今日までよくわからずにきたのかもしれませんね。

ミヤさん、今日、心の扉を開けてもらえませんか? 昔のミヤさんには理解できなかった人達の気持ちを、今は学びさえすれば、理解してあげられる大人の女性に成長しているという事に気づいて下さい。そして、理解するために必要なカウンセリング等を使ってみてもらえませんか?

たぶん、理解したいという気持ちを持ち始めた時に、自分も理解されるという体験が出来、『中毒』を持つ必要がなくなり、パートナーとの関係性も良くなっていくはずですよ。

もちろん、あらゆる人間関係が加速度を増して、良くなっていくでしょう。ミヤさんにとって今年1年が、より素晴らしい1年になりますようにお祈りしていますね。


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