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質問どうしても自分と他人を比べてしまう
初めまして。過去のカウンセリングも読みましたし、「自分が強くなる・変わる」系の本も数冊読んで、頭では≪常に今の自分を認めてあげる≫というのが一番良い事だと理解してはいるのですが、どうしても変われず、自分と他人を比べてしまいます。内容は本当に些細な事(可愛くて良いな、友達が多くて良いな)から大きな事まで何でもありで、日々劣等感や時には優越感を感じたりしています。

外国へ留学させてもらったり比較的好きな様に生きてきましたし、顔も体型も頭も中くらいなので、客観的に見ると私の事を羨ましがってくれる人もいるのではないかとも思うのですが、結婚して信頼のできるパートナーを得た現在も他人が羨ましく思えてしまうのです。「隣の芝生は良く見える・・・」と他人にはアドバイス出来ても自分には通用しません。

子供の時から悩みは常に<友達が少ない事>でした。人当たりは悪くないので挨拶を交わす知人は多くても、一緒に帰ったり遊びに行ったり、深く仲良くできる友達がいませんでした。専門学校以降は共通項が多くなったのか少しづつ増えましたが、やはり数える程です。友達がたくさん欲しい!と思っていても、苦手な人が多いしキャピキャピしてないし大勢の仲間と付き合うのは向いてないと、心の端では社交的ではない自分を認めているのですが、頭が受けつけず時々軽い鬱状態におちいります。知人からは明るいし誰とでも仲良く出来るように見えると言われるのですが。。。

「三つ子の魂百まで」にならないで明るい年寄りになれる様、何かアドバイスを頂けたら嬉しいです。よろしくお願いします。

のぶこさん

回答 カウンセラー: 源河はるみ(退会)
のぶこさん、ご相談くださいまして、ありがとうございます。はじめまして、源河と申します。
いろいろと研究されつくしているのに、”わかっちゃいるけど、やめられない”・・・ そんな状態に陥られているんでしょうか。

のぶこさんが感じる劣等感や優越感、そして自分自身を心から受け入れる事ができない、そんな大きな不安。これらは、のぶこさんが、
『私は、このまま一生変わらない、変われない』
という、自分に対する思いや考え(自己概念)からきているようです。

自分と人とを比べてしまうのは、言い換えると、心の中の変化が著しい証拠、なんですね。常に、のぶこさんの心の中は、成長し、変化し続けている、ということです。

どうしてかというと、私たちの内面にあまり変化が感じられず、穏やかで静かでいるとき、というのは、あまりまわりと自分のことに意識が向きません。でも、常に比べてしまう気持ちが出てくるのは、のぶこさんの心や感覚が、まわりや自分に対して敏感になっているからだと思うんですね。そして、その感覚は、心の中に眠っている、のぶこさんの”意欲”や”やる気”、”情熱”などが、外に出る事が出来ずに、起こるものでもあります。

ただ、この変化・・・。一見、お天気のようでつかみ所がありません。どこに向かっているのやら、そしてその先がどんな風なのかも、まったくわからない、そんな変化なんです。

気持ちや、感情は、私たちの頭でコントロールできるようなものではないため、たとえ自分で「こうしよう」と思ったとしても、まるで、せっかく築き上げた堤防を決壊させてしまう川のように、簡単に覆されてしまうものです。

「自分は変われない」
この気持ちは、常に心の中で起こっている自然な変化を、頭が受け入れないための、堤防のような働きをしています。感情や不安が、溢れ出して、自分がわからなくなる恐れや不安に比べると、まわりと自分とを比較して、常にチェック、点検、
「よ~し、自分が思っている基準は変わっていないな」
と、自分に対する思い込みや”変わらないもの”を信じているほうが、安心で、安定できるからです。その”変わらないもの”が、自分にとってあまりよくないものであったとしても・・・

「あの人って、いいなぁ~」という嫉妬や、その逆の優越感、この感覚が出てくるときには、自分が、”そうなろう!”とはしていない時。
友達が少ないことに対する寂しさよりも、本当に気持ちを分かち合えたり、理解し合える、そんな友達を持とうとすることへの、恐れの方が勝ってしまって、
「私には、社交的にはなれない・・・」
と、自分自身に言い聞かせているのかもしれません。
「だって、私は○○なんだもの・・・」
という自己概念を元に。さて、のぶこさんの心の中のこの”○○”、なんなんでしょうね?

まずは、のぶこさんの心が感じている、寂しさや孤独感、他のいろんな感情に耳を傾けてみましょう。劣等感や優越感、そして嫉妬の影には、必ず、「だからあなたはダメなのよ!」と、心の中に閉じ込められている、自己攻撃している部分や、自己嫌悪している部分が隠れています。

自分を認めようと考えるのではなく、この部分が、どんなことを感じているのかに耳を傾けてあげること、そして、その感情を受け入れてあげること、そうすると、変化していくことや、そんな自分に安心することができるようになっていきます。

まずは、”今”ののぶこさんが感じていることや、自分に対して思っていることや考えている事を、受け入れていかれることを、おすすめします。長所短所や、まわりと比べて、というよりも、”そのまま”ののぶこさん、”あるがまま”ののぶこさんです。

のぶこさんが三歳の頃、どれぐらい自由で、情熱に溢れていたのかを、まずは、思い出そうとしてみてくださいね。きっと、想像以上に幸せになるための、明るい未来へのカギを握っていますよ。


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