自分から好きにならないと付き合えない | |
私は28年間、一度も男性とお付き合いをしたことがありません。中学生の頃までは『片思い』はたくさんしました。 その中で告白したのは、一度だけ。でも、振られましたけど・・・。 告白されたことはそこそこにありますが、やはり自分から好きにならないとだめなんです。そのせいで、ある男の人を振ったら「あいつはレズだ!」って、噂を流されたことも・・・。 その事は『そんな人振って正解だった』と思ってますが、それと同時に「私はそう(レズ)なのかな?」とも考えました。 子供の頃から【性】には興味はあったし、今だってお気に入りの芸能人は女性が多いし、ゲームも美少女系が好きっだったり・・・。 しかし、女友達は確かに多いけど、子供の頃からスキンシップ(女の子同士でベタベタすること)をとるのが苦手で、女性を好きになったこともありませんのでそれは違うかなって思ってます。 ただ、男友達にはもっと冷たくなってしまうらしく、男友達によれば、仲良くなればなるほど、ピンと見えないラインを引いてしまってるそうで・・・。 実例の中のお答えに、父親への嫌悪感が原因だとありました。 私は母子家庭で父は散々借金をし、このことがあって私は大学を辞め、母が昼夜働いて返してたのですが、私にもお金を(数十万単位で)借りてそのまま行方を消し、今は都会の方で働いて(居場所は私だけ知ってます)少しずつですがお金を仕送りしてくれてはいます。 母とはよく父の悪口を言い合いますが、心の中では子供の頃の楽しかった思い出もあるので、母には言えませんが、ホントは父のことは好きです。 だから、嫌悪感って言うのは私の中ではあまり無いのかもしれません。それと、昔から家ではテレビなどでベッドシーンがあっても、笑って見てるような家族なので、厳格な家ってことでもありません。 あと、子供の頃から周りの子より胸の発育が良かったせいなのか、痴漢やのぞきにあうことも度々で、小学校三年生の時には、学生服を着た男の人から服の上から触られた後、腕をつかまれ無理やりどこかに連れてかれそうになりましたが、何とか振り払って逃げることが出来ました。 でも、べつに【性】に嫌悪感も無く、自慰行為に対しても同じ気持ちです。だから、男性恐怖症ってわけでもないようで・・・。 生まれて初めてこのような悩みを打ち明けました。親にも親友にも言ったことがありません。ましてや病院に行くなんて・・・。 パソコンで検索したら、誰にも言えなかった悩みを聞いてくれそうだったので、すごく嬉しいです!どうかアドバイスをよろしくお願いします!長くなりまして申し訳ありません。 |
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真菜さん 28歳 女性 |
カウンセラー: 源河はるみ(退会) |
こんにちは、真菜さん。勇気を持って、ご相談くださって、ありがとうございます。はじめまして、源河です。 男性とお付き合いをしたことがない。 このことが、悩みのタネだということは、真菜さんは、「男性とお付き合いがしたい!」わけですね。だからこそ、問題になるんですよね。 なぜ、わざわざこんなことを書くのかというと、真菜さんが、男性とお付き合いしたそうにしているとは感じられないからです。 「え~?そんなぁ・・・」って思われるかもしれません。 レズでもなさそうだし、だからといって”性”にも嫌悪感があるわけでもない・・・お父様のことは好きだし、男性恐怖症でもなさそうだし・・・では、なにが真菜さんを引き止めているんでしょう? それは、”大人の女性”になることへの抵抗感です。 どういうことかというと、私たちは子供の頃、お母さんを見て、”大人の女性”ってこういものなんだ~って、学んでいくんですね。 こういうと、母親に対する嫌悪感?って思われるかもしれません。実は、そうなんです。 お母様のことを嫌っていますね。ということではありません。 ”母親のようになるのが嫌”という感じです。 真菜さんは、ずっとお母様が苦労してきたように感じてはいないでしょうか? お父様のせいで、寂しい思いをし、辛い経験もし、それでも尚、報われていないように感じる・・・ ただただ、夫の悪口を言うしかないお母様に対して、それを一生懸命支えてきたにも関わらず真菜さんは、なんだか「申し訳ない」ような気持ちを感じているような気がします。 それは同時に、自分の中に眠る”性”の部分を、母親には「知られたくない」と感じる部分でもあるんですね。 私たちは、親の前では”純真無垢”でいたい、という願望を持ちます。 それは、大人から見た子供は「そういうもの」だという、暗黙の了解のようなもので、もしこの”約束事”を守りきれずに、子供のうちから自分の”性”を意識してしまうと、 「純真ではいられなくなった」 「私は汚れてしまった」 「私は罪深い」 という、無意識的な罪悪感に捉われてしまうんです。 子供の頃から性的な目で見られることに慣れると、自分自身の中では、”性”に対して抵抗はなくなるんですが、この罪の意識があるばっかりに、『表現することが、できなくなってしまう』んですね。 性的な嫌がらせを受けた時に、お母様に言えませんでしたよね。とても恐かったでしょう? でも、その恐れや不安を全部自分で抱えてきましたよね。 そして、「自分の身は自分で守らねば」と、心が防衛体制に入ってしまったままになっている状態なんです。 これが、男友達が言う見えないラインのことです。 男性が近づいてこようものなら、心の奥底で、「死守せよ!!」と警報が鳴ってしまう・・・ 自分から好きにならないとダメという理由も、ここにあります。 自分の中にある”女性”の部分が、固く守られていることで出口を失い、見本であるはずの”大人の女性”である母親は、「あんな風になりたい!」と感じさせてくれる存在ではない・・・ こうなってしまうと、まるで子供と大人の狭間で、迷子になってしまって、それでも心に湧き上がる、男性を愛したい、という気持ちは行き場を失います。 そこで登場するのが、お父様です。 かつては、自分を愛してくれた、楽しい思い出をくれた、そんな男性・・・ お父様を好きでい続けることで、真菜さんはなんとかバランスをとっているんですね。 まずは、ずっと今までひとりで頑張ってきた、そんな自分自身を認めてあげましょう。 そして、そんな自分に気付いてくれなかった、気付けないぐらいに、真菜さんと同じように頑張ってきたお母様を、”ひとりの女として”認めてあげましょう。 お母様が、真菜さんにくれたやさしさ、思いやりのひとつひとつを思い出してみましょう。 同時に、お母様にとって真菜さんという娘の存在が、どれぐらい辛い状況で、支えになっていたのかに気付いてください。 お互いが、お互いを支えあってきましたよね。 こうして、お母様との関係を見つめ直して、そこで感じたことをコミュニケーションしていくと、”性”を認識することが大人なのではなく、本当の意味で、”大人の女性”になっていくことが、どういうことなのかが見えてきます。 『表現する』ということを通して。 自分が心の中で、なにを”感じている”のか、ただ感じようとしてみてください。 こうして、母親を受け入れていくと、心の中の父親をお母様に返して、真菜さんが一緒に幸せをつくっていきたいと感じられる男性に、心を開いていく事ができるようになります。 焦る必要はありません。 ゆっくりと、素敵な恋を目指して花開いていってくださいね。 |
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