焦燥感、嫉妬、人との距離の取り方がわからない |
こんにちは。初めてご相談させていただきます。
実は、他人との距離の置き方がわからなくて悩んでいます。
私は一見ごく普通の女性で 、ともすれば明るく、のびのびと仕事や私生活をこなしているように周囲から見られているらしいのですが、自分の心の中では、かなり焦燥感や孤独感、嫉妬などがうずまいていて、もう結構自分でももてあませないくらいのところまできています。
焦燥感、というのは、30歳を過ぎたあたりから、自分ではこのままでいいと思っているものの、 周囲からは結婚していない30女性、というふうに見られて人間失格のような言葉をあびせられることもしばしばあり、その時は冗談で軽くかわしているのですが、内心ではかなりぐさっときている。
また、嫉妬というのは、これまた30歳を過ぎた途端特に異性の友人の対応が冷たくなり、知人の若い女性に優しくしているのを見たりすると、意地悪な気持ちになったりして、またそういうのを感じている自分がすごく嫌で。
そして 、一番つらいのはそういう自分の感情を吐き出せる相手がいないということです。
実は 、小さい時にある犯罪行為に遭遇したり、そのトラウマが治りかけた20代後半に、ある男性からのストーカー行為にあい、その恐怖から他人と相当な距離感を置くようにな
ってしまい、少しでもプライバシーに踏み入られそうになると、発作に近い拒否反応を起こしてしまいます。
過去のせいだけじゃない、なんとかしないとと自分で努力はして いるつもりですが、どうしたらいいでしょうか。 |
あやねさん 31歳 女性 |
カウンセラー: 中野知枝(退会) |
あやねさんこんにちわ。中野と申します。ご相談ありがとうございます。
焦燥感、孤独、嫉妬が心を占めてしまって自分ですらもてあましてしまうというのは本当に辛いと思います。
どうしてそのような気持ちになってしまうのか、そこから見ましょうね。
『周囲からは結婚していない30女性、というふうに見られて人間失格のような言葉をあびせられることもしばしばあり、その時は冗談で軽くかわしているのですが、内心ではかなりぐさっときている。』
本当に心から今の状態を楽しめているのならこの言葉には何も感じないし、本当に冗談として受け止めて流せるものなんですよね。
でもいまのあやねさんにとってこれらの言葉は心に矢を刺してくるような、そんな感覚なのですね。
周囲の方たちはあやねさんのことを心底「人間失格」と思っているでしょうか?
もし本当に結婚もしない駄目な奴だ、なんて思っていたとしたら、その言葉を当の本人になんて言えないんです。
自分の事をデブだ、と思い悩んでいる人がいるとしたら、その人には決してそんな言葉をかけたりできないものです。
じゃあ何故そこで傷ついてしまうのか?なのですが、 周りの人たちが感じているあやねさん像というのは、あやねさんも書かれているように、明るくて私生活をのびのび過ごしている人、と思っているのだとしたら、それらの言葉をかけたとしてもあやねさんが傷つくなんて思いもしないんですよね。
ここでは周りの人たちは、あやねさんのことを信頼している、ということをまず理解してください。
本心からそんな言葉を言っているのではないんです。 あやねさんが本当に明るくって楽しそう、そんな風に見られているからこそ、出てきてしまう言葉なのでしょう。
今あやねさん自身がご自分を責めているんですよね・・。 もういい年になったというのに・・と否定的になっています。
本当は私はそれほど楽しくない、孤独を感じているし寂しいし、とても辛い気持ちでいるのに・・って、それを受け入れる事が出来ないような感じです。
傷ついてしまうのは、周りの人たちが放った言葉の矢を、あやねさん自身が自分を否定してしまっているから、その矢を自分で持って自分の心に刺しているようなものなのです。
焦燥感の部分を解消するには若い女性に対するあやねさんの感じ方を変えていくことで変化が起こると思います。
この焦りと嫉妬は同じ繋がりを持っているんですよ。
異性の友人が若い女性に優しくしているのを見て、あやねさんは嫉妬と同時に競争をしてしまっていますよね。 自分も同じ「女」なのに何故そちらをかわいがるの?って感じではないでしょうか?
あやねさんもその子達と同じように異性の先輩たちにかわいがられたり、かまってもらえたり、ちやほやされたり、という時代があったと思うんです。
でも、年齢が経つに連れ、若い子達が入ってきて、自分が置かれていた場所をその子達が取ってしまったように感じてしまうんですよね。
その感覚があると嫉妬し続けてしまって、最後にはその女の子たちに嫌な感じをもってしまい、関係が悪くなってしまいます。
若い女性達の土俵に自分の身を置かないことが必要なんです。
30代の女性というのは若い女性にはない、しっとりとした魅力のある成熟した「女のよさ」があります。
そしてあやねさん自身も身につけていらっしゃるんですよ。 この部分をまず受け入れて下さいね。
そしてよき女の先輩として、周りに関係する若い女性をかわいがってあげられるような、そんな女性としての目標になること、それがこの嫉妬を抜ける鍵になりますよ。
『一番つらいのはそういう自分の感情を吐き出せる相手がいないということです。 』
『少しでもプライバシーに踏み入られそうになると、発作に近い拒否反応を起こしてしまいます。』
今まで頼ることなく自分のことを話さないで来られたんですね。
そしてプライバシーを侵されることにとても敏感になってしまった。誰も入れない、誰も触らせない、そうすることで自分の身を守ってきていたような。
どのような犯罪行為かストーカーだったのかは文面ではわかりかねますが、 でも誰も自分の心の中には踏み入れさせない、っていう感覚はもうきつく感じていらっしゃいますよね。
これではもう限界だ、誰か話を聞いて欲しい、って。
誰かが踏み込んでくるのが恐い、と感じるのであれば、あやねさんから誰かの心に入っていくことはどうでしょうか?
これは少し勇気が要る事ですが、自分を受け入れてくれる人を感じられた時、安心できて「私はOKなんだ」って心から自分を少しずつ好きになっていけます。もし回りにそんな人が思い浮かばない、と思うならば、こちらの電話のカウンセリングなどを使ってみてもいいと思います。
自分の心をオープンにして接してみること。 もう一度誰かを信頼してみることに勇気を持って下さい。
「人との距離の取り方」というように考えるのではなく、「人とのつながり方」というような考え方も出来ますよ。同じようなニュアンスかもしれないけれど、感覚では全く違うものですから。
応援していますね。
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