理想は父親のような人以外じゃないと嫌 | |
メールマガジンいつも難しいなと思いながらも楽しく読んでいます。 今23なのですがほとんど男性とお付合いをしたことはありません。 15のときに一目ぼれをした人と18の時に告白をしてお付き合いをしたのですが彼が年下だったということもあって私が気後れしてしまい、彼も私がはじめての彼女だったようでお互いに緊張してしまい打解けることが出来ずにすぐに別れてしまいました。 先生はよく父親との関係について書かれていますが私は今、父とは絶縁状態です。 私が大好きだった祖父(20年以上同じマンションに住んでいた)が亡くなった時の父の態度や度重なる不誠実からなのですが父は母との関係も決裂し今は家に帰ってきていません。 父はよく自分が稼いでいるということを常に口にしていた人で私はお金さえあればこんな人いらないと思うことが度々ありました。 自分で色々思い出してみると父から拒絶されているようにも感じていたのかもしれません。 男の人に対してこんな仕事してる人はダメ、頭のいい人じゃなきゃ嫌、特別高い理想ではないのだからそれを下げてまでは付合いたいとは思わない、でも誰かと愛しあいたい結婚は嫌だけど…という状態で今の職場はまったく出会いがありません。 私のこの理想というのは全てにおいて父のような人は絶対に嫌だという所からきているのだと思うのですが自分でどうしたらいいかわかりません。アドバイスお願いします。 |
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まりいさん 23歳 女性 |
カウンセラー: 根本裕幸(退会) |
まりいさん、はじめまして。カウンセラーの根本です。ご相談ありがとうございます。 お父さんに対してすごく怒りや不快感があるような気がしました。 それも無理ない状況のようですが、そのことが男性への不信感や恐れを作ってしまっているのかもしれませんね。 まりぃさんにとって男性とは「傷つける、振り回す、ろくな思いをしない」って感覚を強く持ってらっしゃるような気がするんです。 そうすると男性に対して「こいつ大丈夫かな?」という目で見てしまうか、「どうせダメだろう」って思いで目を逸らしてしまうかのどちらかしか手が無くなってしまうと思うんですよね。 好きな人が出来てもとっても慎重になってしまうような感じです。 その恐れがあるということは、まりぃさんの心に「しっかり見極めなきゃまた苦しい思いをしなきゃいけない」「もうあんな思いをするのは嫌だ!!」という感覚が強く残っているからかもしれませんね。 「こんな仕事してる人と付き合ったら、きっとまたしんどい思いをしなきゃいけなくなるかもしれない。だったら迂闊に好きになったら危ないな・・・」「おっと、この人仕事はOKだけどあんまり賢く無さそうだな」「こういうタイプも危ない危ない。あやうく惚れてしまいそうだった。ふぅー」もちろん、こんな思いは意識的にはないと思うんですけどね(^^) で、この感覚を作り出すのが、心の中に残っている過去の痛みと呼ばれるものなんです。 かつて失敗したり、しんどい思いをしたとしたら、そのことに関して慎重になることって誰にでもありますよね。 「石橋を叩いて渡る」なんてことわざもありますが、心の傷が多い程、叩く回数は増えてしまいます。あまりに叩きすぎて石橋が壊れてしまうことだってよくあるのかもしれません。 じゃあ、その心の傷はいつの間に出来たんだろう?ってアプローチをしていくんです。その傷を癒すために。 それで「前の彼とはどうでした?」「前の前の彼とは?」「そのまた前の彼とは?」・・・と遡っていくとやがては「お父さん、どんな人?」ってところにたどり着きます。それで僕たちはよく「父親との関係」について着目するんです。 また一般論になりますけど赤ちゃんにとって、世界は自分と両親の3人の世界ですね。兄弟の存在が意識されるのはもう少し成長してから。 だから、生まれて初めて見る異性ってのは、女の子にとってはお父さんなわけです。そして、そのお父さんを見ながら育つわけですから、男性のモデルがお父さんになっていきます。(もちろん、女性のモデルはお母さんです)それはちょうど心の中に「男性とは」という題の絵を描くと思ってみるといいかもしれません。 その後、ご兄弟やおじいちゃんの存在から絵を修正していくんですが、ベースは最初に描いた「お父さん」になるわけです。 まりぃさんの「男性とは?」という絵、どんな景色でどんな色合いになっているんでしょう。 そして、そのお父さんがとても暴れん坊で、たくさん傷ついたり、振り回されたとしたら、その「男性とは」という絵には「振り回すもの、傷つけるもの、危ないもの」って描かれてしまうと思うんです。 その絵を持ったまま「彼氏を作ろう!」って頑張ったところで、やっぱりまた「振り回されて苦しい思いをするんじゃないか?」って思いが出てきてしまうようですね。 だから、まりぃさんはお父さんの不誠実さをどのような目でまりいさんは見つめていたのかな?って思うんです。そして、その不誠実さのせいで苦しむお母さんを見て何を感じたのでしょうね。 たくさん嫌な気分、苦しい気持ち、惨めさ、恥ずかしさ、苦しさを感じられたんじゃないかと思うんです。お父さんと逆の人を理想に掲げられるのですから相当、痛い思いがあったんじゃないでしょうか。 その気持ちを散々感じていたとしたら「もうあんな思いは嫌だ!!」って思うんじゃないかな。そして、もし、まだまだその痛みが今もまりぃさんの心の中に残っているとしたら、男性の反応に過敏になってしまうことも無理ないことだと僕は思います。 じゃあ、どうすればいいのか?というと・・・。一つは、その痛みを癒してあげることです。 お父さんに傷つけられた自分、お母さんを見て苦しむ自分、その感覚は思い出したくないものかもしれませんが、そこに思いきって向き合ってみるんです。 言わば「男性とは」って絵を怖く、自分を傷つけるお父さんから、ニコニコ楽しそうにしてるお父さんの絵に書き換えてしまうわけですね。 これは心の中の世界ですから、実際のお父さんはそんなんじゃないって思っても可能なわけです。 でも、これはなかなか一人で出来るものではありませんが、具体的にはお父さんの心の中にある痛みを見てあげることかもしれません。 不誠実を働きたい人、不信感を与えるような行動を取りたい人ってあまりいないと思うんですね。 そのときのお父さんの心の中ってどんなだったんでしょう? きっとめちゃくちゃに壊れていたんじゃないかな。 そこにツバを吐くこともできるけれど、その痛みを見て、感じ、受け入れ、理解してあげられるようになれば、自然とお父さんへのわだかまりが消えていくでしょう。 また、日常的に使える手もご紹介しましょう。 こっちの方がまだ簡単ですから、すぐにでもチャレンジできると思います。その恐れに直面するにはやっぱり男性と直接向き合うのがいいと思うんですね。習うより慣れよって奴です。 だからまずは男友達を作ってみるのはいかがでしょう。彼氏じゃなく。 しかも、できるだけ多く。むしろ、彼氏はしばらく作らない!って思ってみるのもいいかも知れませんね。ま、言わば「男の子研究」をするつもりでOKです。 電話で話したり、メールをやり取りしたり、ご飯を食べに行く、ドライブに行く、そんな男友達です。 友達なら会社の人でも100歩譲ってOKじゃないかな。(^^) そうして、男の人の考え方や話し方(女性から見るとけっこうきつかったり、冷たかったりするかもしれません)を見てたら「男性とは」という絵に色合いが加わります。 「ああ、こんな考え方するんだ」「へえ、全然違うんだなあ」「こういうところは楽そうでいいなあ」って、いろいろと感想が出てくれば、それは学んでいる証拠。だいぶ、その絵も色合い豊かになっているでしょう。 悪いところも「恋人だったら嫌だけど、友達ならまあいいか」って思えると思うんです。(よほどのことなら別ですが) もし、男友達を作るのにも恐れや嫌だなあという感覚が出てしまうのであれば、男性のカウンセラーと電話でお話するのも一つの手です。 多くの男性にとって、女性もやはりどう接していいのか分からない対象でもあります。 女性も男性に「自分を理解して欲しい」って思ってらっしゃいますけど、それは男性も同じなんですね。だから、男性は自分を受け入れてくれたり、理解してくれる人が大好きです。 まりいさんにとってはそれを目標とされるのはいかがでしょうか。 男性に対して心をオープンに出来るように、ってね。 そのためにも「男の子研究」のための友達作りチャレンジしてみませんか?それでは。 |
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