別れを切り出したけど執着してしまう | |
はじめまして。よくこのサイトを参考にさせて頂いています。 いつも心を込めて相談に乗っていらして、読んでいてとても嬉しくなります。そして私ももしかしたらここで癒されるのではないかと思い相談したいと思います。 実は1年と3ヶ月付き合っていた人と一昨日別れました。切り出したのは彼です。 付き合うきっかけは彼からで、3ヶ月間の猛アタックで押し切られた感じです。 その時は私は勉強を重視したかったし、彼が出来ると身動きが取れなくなるんじゃないか、ここを卒業したら遠距離(今は海外です。)になって傷付くんじゃないかと思い断っていました。しかし友達からという感じで付き合い始め、その後、春先までそこにある学生アパートで一緒に暮らしていました。 彼は元々とても多趣味で写真や音楽作り、哲学、ロッククライミング、水泳などをしていて、特に写真と音楽作りには有名大学の教授にも目を留めてもらえる程の才能があります。 しかし、私と付き合ってからはそのどれをも一切止めてしまいました。成績ももちろん落ちてしまったみたいです。 私は彼がいままでどれだけのエナジーと時間を使ってその趣味に没頭していたのかも知らず、でもその全てを彼は恋愛に使ってしまいました。 実は私は子供からPTSDがあるように思います。 物心ついた時から威厳のある父から虐待されていました。そして母が苦しんでいる姿も小学校に上がる前から見つづけてきました。 多分私は彼も同じように私をいつか傷付けるんじゃないかと思い沢山ハードルを作ってしまったのだと思います。一緒に住んでいた間(7ヶ月)彼にとても酷い事をしてきました。どれだけ私が悪い事をしたら彼は私に手を上げるのか試したかったのです。 それでもエスカレートしてしまう私に一度も手を上げたことはありませんでした。ただ私がそうなった時には強く(私が動けないように)抱きかかえて落ち着かせてくれましたが。。 そんな日々も春の終わりまででその後彼は専攻の為姉妹校に転校することになりました。 秋から新学期が始まるので夏は彼は実家に帰っていましたが、その時一度別れ話を切り出されました。彼は「もう自分に自信が持てない。(私は寂しくなると、時として悲しみや怒りを使って彼の注意を促せていた為)私を喜ばせ続ける自信がない。自分の趣味も疎かにしてしまい、前まで在った自分への誇りがなくなってしまった。人を愛する所か自分の人生までおぼつかない。」と言われました。 それでも私の事を愛してはいるようです。とても苦しそうで、でもそれを作ったのは私で、なんとか支えてあげたいけれど、そうしたらまた色々な物に集中出来なくなってしまう。。 秋からもう一度付き合いましたが彼が自分の弱さを理解した時点で、ちょっとしたことにでもイライラするようになり、別れたがる様子を見る度に私もだんだん疲れてきてしまいました。 秋からは私も自制心を持って辛く当たる事はしませんでしたが彼はもう一度付き合うにはあまりにも疲れていました。 もともと彼も精神的にあまり強い方ではなく、昔は精神科にかかり不安定の場合の時は薬も飲んでいる様です。そして今回も精神科医に行くくらい病んでしまいました。 このサイトを読んで、別れた彼と今後友達として電話したりするのはとても辛いという女性の相談を読んで私もきっと友達に戻ると言ってもどこかで期待してしまうんじゃないかと思うんです。そうしたら彼はきっとそれを感じとるでしょう。でも彼は少なくとも友達でいて欲しいと、今は恋愛は出来ないから、と。 彼は年下なのですが、とても大人に見えます。今はお互いの成長を一番に考えようという考えの様です。 私も卒業し、就職を探すという人生の区切りに来ていて恋愛に力を注ぐ時ではないとは分かっているのですが、私にはその恋愛がパワーにも成り得ると思うのにやはり意見は食い違います。 私はまだ彼に執着していると思います。しかし愛させてくれない憎しみみたいな感情はないと思います。すごく彼に悪いと思っているのと同時に彼を人としてもとても愛しているし今まで受け入れてくれた事を感謝しているし尊敬もしています。でも“嫌いになった。”と言われたらずっと楽になれるのに、気持ちの整理が付きません。 |
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りんさん 女性 |
カウンセラー: 中原謙一(退会) |
りんさん、初めまして。私は中原謙一といいます。33歳、既婚です。よろしくお願いいたします。 文章を読ませてもらって、いろいろ感じさせていただきました。 りんさんから見て、彼というのはかなりの才能の持ち主だというのがわかります。 ただ、「私は彼がいままでどれだけのエナジーと時間を使ってその趣味に没頭していたのかも知らず、でもその全てを彼は恋愛に使ってしまいました 。」この文章から、彼の才能や輝かしい未来を、私のために無駄にしてしまった、とどこかで感じているのではないかと思います。 ここで大切なのは、彼にとってりんさんは、自分の才能や将来と引き換えにしても惜しくないくらい、りんさんに価値を見ていたことにお気づきでしょうか? 別れ際に彼が言った言葉、「もう自分に自信が持てない。・・・中略・・・人を愛する所か自分の人生までおぼつかない。」という言葉から、彼がどれだけりんさんに愛を贈っていたのかお分かりになると思います。 りんさんはこんな彼に対して、書いていたようにいろいろ試しましたよね。 でも、「私に手を上げるのか試したかった」と書いてありますが、本心はそうではないですよね。 本心は、「自分があなたにふさわしくない人間である」ことを証明したかったのではないでしょうか? 更にその下の心の部分まで踏み込んでみると、おそらくそこには父親に対する恨み、復習のようなものが隠れているように感じます。 りんさんはおそらく、父親にされたようなことを違う形で彼にしてしまうことによって、父親を映し出してしまう、感じてしまう男性、この場合は彼に父親=男を投影して、最終的に父親に対して復習しているように感じます。PTSDではないかという感覚は、恐らくこの辺から来るのかなと感じております。 さて、そろそろ本題に入ろうと思います。 りんさんが本当に「気持ちの整理をつけたい」と思うのであれば、私から一つ提案があります。 その前に今の彼の状況ですが、彼は今、「りんさんを助ける」というミッションに失敗した、という無力感に包まれています。「僕は君を助けてあげることができなかった」と。 でも、これは真実でしょうか? もしりんさんが、本当に感謝しているのであれば、りんさんには彼に真実を伝えるというミッションが残されております。 「あなたの望む形ではなかったけれど、私はあなたと過ごした時間、とても幸せでした。」 本当に幸せであったかどうかは私にはわかりません。それはりんさんの心のみが知っていることです。 今りんさんにできることは、感謝の思いを、素直に彼に伝えてみることだと思います。 やり方は何でもいいと思います。電話でも、手紙でも、メールでも構いません。 りんさんの「素直な思い」を伝えてみてください。 りんさんが幸せになることに、少しでもお力になれれば幸いです。 どうもありがとうございました。 |
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