彼の足を引っ張らないようにしたい | |
こんにちわ。いつもメルマガを読ませてもらっています。
私にとってとても深刻な悩みを相談したくてメールしました。 彼のことなんですが、今同棲して1年半が経ちました。その間に、妊娠、中絶、彼の就職と環境がめまぐるしく変わってきました。 いろんな苦しいことを乗り越えた後に、つかんだ彼の就職なのですが。 いつも帰りが遅いし、ご飯もさめてしまうし、かといって連絡をしてくれるわけではないので、なんだか毎日不安なんです。 そして、帰りがいつもより遅くなると決まって彼にわがままを言って、明け方まで寝させなかったりしてしまうんです。とにかくそう言う日にかぎって話しを思いきり聞いてほしくなるんです。彼もきっといつも崖ップチにいるような気分だと思います。 それで、先日会社の上司に「足手まといになるから会社をやめた方がいい」といわれたそうなのです。私が見てても彼は受身なタイプで積極的に行動することに躊躇するとよく言っています。器量もいいほうとは言えません。 なのに、私は励ましたり、慰めたりせず、イヤなところを指摘してばかりで、とてもヤな彼女だと思っていますし、彼の足をひっぱているのは私なんだろうなあとも思っています。 今さら、彼になんて声をかけていいのか、彼のチカラを最大限に発揮できるためにはどうしたらいいのか、わかりません。 こんな私にチカラを貸していただけないでしょうか。お返事お待ちしています。 |
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りえこさん 20歳 女性 |
カウンセラー: 根本裕幸(退会) |
こんにちわ。根本です。ご相談ありがとう。 りえこさん、いい女ですよ。これは間違いないです。 彼に一生懸命、全力で尽くして、愛してらっしゃいます。普通の人にはなかなかできるレベルではありません。 そのお年で妊娠したらそのことでほんとに苦しい思いをして1年そこそこではなかなか抜け出せるものではありませんし、その痛みよりも彼への与える気持ちを優先させようってりえこさんには素直に頭が下がります。 ほんとに彼のことを愛してらっしゃるんだなあって。 でも、嫌味なことを言ってしまったり、わがままを言ってしまったり、それで彼に迷惑をかけたり苦しめているのならその情熱の使い方がちょっと違う方向に行ってしまっているみたいですね。 でも、ベースにあるものが彼への愛情なんですから、必ずなんとかできるものです。 >彼のことなんですが、今同棲して1年半が経ちました。その間に、妊娠、中絶、彼の就職と 環境がめまぐるしく変わってきました。 あっさり「変わる」っておっしゃいますけど、すごい状況を抜けてこられたみたいですね。めっちゃ頑張って、気合いで抜けてきた!みたいな。 この辺のお話しもいつか聞かせて欲しいなって思います。カウンセラーとしてだけでなく、1人の人間としてもね。 >いろんな苦しいことを乗り越えた後に、つかんだ彼の就職なのですが。いつも帰りが遅いし 、ご飯もさめてしまうし、かといって連絡をしてくれるわけではないので、なんだか毎日不 安なんです。 どんな不安を感じますか? もし僕がりえこさんの立場・状況だったら?て考えてみると、 「事故にあったんちゃうか?」とか「仕事でくたくたになってどこかで行き倒れてないか?」とかが出てきます。心配しちゃうわけです ついでに寂しさもありますよね。 逢いたいのに逢えなくて、私にはただ待つことしかできないし。 せっかく見つけた就職先だから頑張って欲しいし、嬉しい。 そういう気持ちがあるから、寂しいとか不安とも言えないし。 せっかく作ったご飯もあったかいうちに食べて欲しいのに、冷めてしまったら悲しいなあ。 でも、頑張って、くたくたになってる彼を見たらそれも言えない。 りえこさんの中に我慢や禁止してることがたくさんあるような感じがします。押さえ込んでる部分。 それは彼のために、なんですよね。 でも、少なくりえこさん個人にとってはあまり嬉しくない状況みたいです。 そういう状態に置かれたら彼が帰ってきたときに「お帰り~!!待ってたわー!!ぶちゅー」となるよりも「遅かったわねっ」とぶすっとなってしまうことが多いような気がします。 怒ってるような感じです。 誰でもそうなります。りえこさんが変なわけではありません。 わがままを言ったり、明け方まで付き合わせたり、頭では彼にとってはよくないことって分かっているけど、ココロでは全然納得してないんです。 僕たちには頭ではこうしたほうがいいって分かっているけど実際にはできないことってたくさんありますよね。 家に帰ってきたら靴をきちんと揃えて脱いで、スーツをきちんとハンガーにかけた方がいいってことは分かるんです。 でも、なかなかできません。 本当はそれをしたくない自分もいるんです。 疲れていたりしたら誰かに甘えたくなるものです。 スーツを奥さんにかけて欲しい、靴も磨いて欲しいって思う僕がいるんです。 しんどかったら誰かに支えて欲しいって思うものです。 寂しかったら誰かとつながりが欲しいって思うものです。 悲しければ誰かにそばにいて欲しいって思うものです。 でも、その後の部分、甘えたり,つながりを求めたりすることを何らかの理由で禁止してしまったら、甘えたい気持ち、寂しい気持ち、悲しい気持ちは行き場を失います。 無くなるわけじゃないですから、その気持ちはどんどん自己主張を始めて、大きくなっていきます。 「寂しいなあ」が「寂しい!!!!!」になっていきます。 「1人でいるときの寂しさのほうが2人でいるときの寂しさよりもマシ」って聞いたことないでしょうか? そうなるとその感情はなんとか満たされようと暴れ出します。 素直に「寂しい」と言えたり、「繋がりたい」って言えたらいいんですが、それを違う形で表現しようとすると無理やこじれが生じてしまいます。 そうすると怒りが出てきたり、わがままになったり、傲慢になったり、すねてみたり、変な形になります。 これらはすべて本当に欲しいものを隠している表現です。だから、後味がとっても悪いんです。気分が悪いんです。 とすると、りえこさんにとって隠している感情って何だと思いますか?彼には言えない気持ち、言ってはいけないこと、ありませんか? それを彼に伝える必要は今はありません。気づくだけで十分です。 「あ、寂しいねんや」「退屈してんねや」などなど。 りえこさんのように自分の痛みよりも、彼の喜びを選べる人間は得てして自分を見殺しにしてしまうことがあります。 彼がしんどそうだったら、自分の寂しさよりも、彼を助けたい自分が勝ってしまう感じです。 そうすると自分の中の寂しさは積もっていきます。 そして上に書いたような後味の悪い形で表現する以外に手がなくなってしまうんです。 でも、本当は彼に気づいてほしいんです。私もしんどいってことを。言えないけどね。 >そして、帰りがいつもより遅くなると決まって彼にわがままを言って、明け方まで寝させな かったりしてしまうんです。とにかくそう言う日にかぎって話しを思いきり聞いてほしくなる んです。彼もきっといつも崖ップチにいるような気分だと思います。 りえこさんも崖っプチでしょう?彼ももちろんそうだけど、りえこさんも。 わがままを言うのも、明け方まで寝かさないのも、私も頑張ってるし、私もしんどいってことをどこかで彼に知って欲しいのかもしれませんね。 我慢した分、その見返りが欲しくなるんです。いい子にしてたからオヤツ頂戴!って。 誰でもそうですよ。僕たちみんなにその要素があります。 >私が見てても彼は受身なタイプで積極的に行動することに躊躇するとよく言っています。器 量もいいほうとは言えません。なのに、私は励ましたり、慰めたりせず、イヤなところを指 摘してばかりで、とてもヤな彼女だと思っていますし、彼の足をひっぱているのは私なんだ ろうなあとも思っています。 本当に彼に言いたいことを考えてみてください。 彼にとってりえこさんが足を引っ張るヤな女だったら、たぶん、帰ってこないでしょう。とっくに捨てられてるかもしれません。 でも、彼は帰ってくるし、彼は一緒に朝まで付き合ってくれるわけでしょう? 嫌いな人にそれはできません。 もし心配なら彼の寝顔を見てあげてください。 苦しそうですか? 安らいでいるように見えますか? 甘えてきたり、甘えを受け入れてくれたりしませんか? 答えって案外そういうところにありますよ。寝てるときが一番人間素直だったりしますしね。 >今さら、彼になんて声をかけていいのか、彼のチカラを最大限に発揮できるためにはどうし たらいいのか、わかりません。 僕の提案は・・・「何もしないで下さい」・・・です。 もちろん、ご飯を作ったり、洗濯したり、掃除したりってのはいいですよ。 でも、彼を助けようとしたり、援助したりしようとはしないで欲しいんです。励ましも、慰めもそんなにしなくていいです。今は、ね。 なんとなくりえこさんは彼のことを信頼ではなく心配してしまっているような感じを受けます。お母さんのマインドのような部分で。 そうすると対等な立場でモノがいえなくなると思うんです。上から見てしまうような。 だから、嫌な部分がたくさん見えるし、言ってしまいます。 ビルの一階からよりも、10階から見たほうが、街の様子はよく見えますよね。 そういうとききれいなところに感動することもありますが、得てして「あ、あそこゴミ捨て場になってる」とか「あそこで小学生がいじめにあってる」とか醜い部分に目がいってしまうものです。20階、30階になるとそれすら見えませんが。 彼もいいところ一杯ありますよね。必死に働いて、でも、うまくいかなくて、それで情けないなあ、って自分を責めたり、でも、方法が無かったり、そんな中で生きている人なのかもしれません。 精神的に彼女にすがって生きているような自分を見ているのかもしれません。 これではいつまでたっても彼に男としての、大人としての自信が芽生えることはないでしょう。 そのためには「彼に任せてみる」という気持ちが必要です。彼の人生、なわけです。 りえこさんは彼女であり、パートナーかもしれませんが、彼ではありませんよね。 そして、その間にりえこさんは自分の心を見ていきましょう。 ヤな女をやってしまう裏には、不満もあれば、悲しみ、寂しさ、いっぱいあるのかもしれません。 「彼のために!」との大義名分のもと、疲れてしまっているりえこさんがいるのかもしれません。 それを今までは放置してきたかもしれませんが、今はそれに向き合ってみましょう。 自分の心に素直になること。 自分の気持ちにオープンになること。 そして、その内なるりえこさんが元気になったとき、彼も自分に自信を持ちだすでしょう。 そうなれば、お2人の関係はさらに一歩進めますよね。 ということで、頑張らないで下さい!! それじゃ! |
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