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浮気性の彼とうまくやっていくことって出来るんでしょうか?
彼は33歳、バツイチ、奥さんに引き取られた子供がいます。 つきあい始めて半年たった頃、デートの回数が減り、おかしいと思い追求。他の女の子と数回デートをしていたことを自白、それ以降はその子と会うのはやめてくれました。 それから3ヶ月後、また同じような状況になり追求したところ、「他に気になる子がいる」とのこと。でも今回は「会うのをやめることは出来ない」と言うので別れることにしました。 彼は最初別れたくないと言っていたのですが、もう一人の子と会って悲しむ私を見るのは辛いからと言って渋々別れを認めてくれました。 私も彼もお互い好き同士なのに別れるなんてなんか変な感じです。でも浮気を認めることは私にはどうしても出来ません。 彼の離婚も度重なる浮気が原因でした。浮気性は永遠に治らないのでしょうか? 付き合い始めた時には、私のことは一生嫌いにならないと思う、と言ってくれて、現に今も好きな気持ちには変わりはないようなのですが・・・。 楽しく仲良くやってきていたのにそれでも浮気をするなんてどうしてでしょう? これからも浮気は収まらないならもう耐えられない、と思ったのですが、もしも私が変わることで彼の浮気が収まるのなら努力したいという気持ちはあります。 3月に予定していた温泉旅行まで楽しく過ごして旅行を最後に別れようという結論をいったん出したので、今の彼とまたおつきあいを再開できるかどうかはわかりませんが、浮気性の人とうまくやっていく方法があるのかをお聞きしたくて相談させていただきました。よろしくお願いします。 |
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匿名さん 女性 |
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はじめまして。中原と申します。よろしくお願いします。 さて、何とお呼びしたらよろしいのでしょうか。匿名さんでは、色気ないし、A子さんでは事件報道みたいですね。それでは『匿(名)子さん』とお呼びすることにしましょう。 ところで、どうして彼は浮気をするのでしょう? 『女好きだから。』 これは一般的な答えですよね。 『病気でしょう。』 喩えでこういう風に言われることがあります。また、本当に脳内の異性に反応して分泌される『恋愛ホルモン』が異常に分泌される体質だからという説もあります。 では心理的な面から、これをもう少し突き詰めて見てみると次の二つのことが感じられます。 1.彼は1人の女性の中にある数多くの魅力を見つけることが人一倍上手い人。 2.彼は1人の女性の中にある数多くの魅力の全てを人一倍求める人、または全てを自分 に注いで欲しい人。 一番目は本来なら彼の才能でしょう。プロデューサーやマネージメント業のようなお仕事をなさったとしたら、一流になれる可能性があるかもしれません。 しかし、この才能は一般的に裏目に出ることの方が多いようです。芸能界でもあまりにその魅力や才能に惚れ込み過ぎて男女関係になってしまうことがよくあるようですものね。 2番目は『要求』、心理学的には『ニーズ』と言われているところです。 この感情は過去に傷ついたり、苦痛を受けた経験から生じた、欠乏感や怖れから来る心の渇きのようなものです。そしてその虚しさを埋めてくれるものを自分の外、つまり周囲の人や環境に求めます。 しかしこれは体の渇きと一緒で根本原因に対処しない限りは、いくら水を飲むように愛情や親密な感覚を与えてもらったとしても心は潤わず、いつまでも求め続ける悪循環に陥ってしまいます。 原因として体なら発熱等が考えられますが、これは体の不調を示すサインでもあります。つまり、この感情も心の不調を示すサインでもあるのです。 ですから、もし彼のテーマを質問されたとしたら、この欠乏感を生む原因となった心の傷を見つめ直すことから始めてみられることを提案するでしょう。 主に女性に求めておられるので、あまりお母さんに構ってもらえなかった。十分に愛された思い出がないというように子ども時代に感じられていたかもしれません。 もう一つ違う例を挙げるとしたら、女性の扱い方をお父さんを見て学んだからということもあります。離婚した夫婦の子どもの離婚率がやや高かったり、浮気性の子どもがやっぱり浮気性の大人になったなどというのは遺伝の問題はほんの数割で、ほとんどが両親の姿を見て育ったから、両親を真似して学んでいるからだと思います。 しかし、ここに以下のような大前提があるのです。 『人を変えることはできない。変えることができるのは、その本人のみである。』 これが基本なんですね。というわけで、次のようになるのです。 『人を変えようとするよりも、自分を変えて行く方が断然近道である。』 > もしも私が変わることで彼の浮気が収まるのなら努力したいという気持ちはあります。 匿子さんにこういったお気持ちがあるのでしたら、彼とやり直しても良し、もし別の人と新しく始めるとしても、より楽に関係を築いていけるように、この問題を見ていきますね。 さて、浮気が起こるということは、決して一方だけが原因ではありません。ほとんどがお互いの責任によって起こるものなのです。ここで、一般的な浮気のメカニズムを心理的に見て行きます。 例えばです。英夫さんと美子さんというカップルが居たとします。英夫さんは美子さんに5つの美しさを見ているとします。 『俺の美子は、優しくて、思いやりがある上で、少し厳しいけど、働き者で、笑顔が可愛い嫁さんや。』 ところが奥さんである美子さんは自分のことを次のように思っていたとします。 『私って、ちっとも優しくないし、気は利かないし、全然甘くて、怠け者で仏頂面の奥さんよね・・・。』 もうすでにここで二人の気持ちはすれ違っていますね。 仕事から帰ってきた英夫さんが肩を落としています。 「今日、仕事で大ミスしてしまったんだ・・・。」 ため息まじりに言いました。すると美子さんが答えました。 「あなたは普段から注意力が散漫なんだから、何度も確認しないとダメよ。」 等々の指摘をしました。最初のうちは彼も愛情からのアドバイスだと思って聞き入れてくれるでしょう。しかし、こんな愚痴が続くうちに美子さんは聞きたくなくなって適当にあしらうようになりました。それでも彼は、彼女も仕事が忙しくて疲れているのだろうと仕方なく思っていました。 一回目の言葉で怒ってしまったり、ずっと我慢してくれる人と個人差はありますが、大抵心の中で男の人は怒っています。問題は何処でどのように爆発するかです。 こんな状況が続いたある日、何気なく彼の上着から落ちた手帳からカードが一枚飛び出してきました。 『このあいだは、ごちそうさまでした。詩子』なんて書いてあります。 英夫さんに問いただしたところ、仕事をアシストしてくれている人に昼食をご馳走しただけだと答えました。でも、どうやらそれだけではないようです。美子さんの女の感がそう言っています。 彼の同僚に美子さんの女友達がいましたので、彼女に『詩子さん』がどんな人か何気なく聞いてみました。すると、『可愛くて、よく気の利く人よ。』という答えが返ってきました。 恋敵が誉められていることについて素直に聞けるでしょうか。普通聞けないでしょうね。心中穏やかではないでしょう。 それを利いた美子さんは電話の後、怒って言いました。 「どうせ私は、可愛くないし、気の利かない女よ!」 それ以後は彼の顔を見ていると、まるでそう言われているように思えてきました。 そのうち二人の中はギクシャクして行ってしまい、とうとう別れてしまいました。 美子さんは上のような宣言をしてしまったことで、二つの魅力を自分から捨ててしまいました。 英夫さんは美子さんのことをどう思っていたのでしょう。『可愛くて、気の利く嫁さん。』でしたよね。ところが美子さんは逆のことを言われているように感じてしまいました。何故でしょう。 英夫さんは美子さんに優しくして欲しかったのです。自分の気持ちを察して思いやってもらいたかったのです。それだけの感性が美子さんにあることを英夫さんは見てました。 ところが、いつまで立っても美子さんは優しさを出してくれないものですから、英夫さんは怒ってしまったのです。 そこにあるものを少し下さいと言ったら、そんなものここにはないのですからあげられませんと言って拒絶されたようなものです。 何回も同じ状況が続いたので、怒りが溜まりに溜まって拗ねてしまうのですね。 『いいよ、いいよ。そうまでして俺にくれないんだったら、他の人から貰うもんね。』 そうして、他の女の人から優しさを貰います。そして、美子さんを無意識に責めるのです。 『本当は、あなたにこうして欲しかったんだよ。』 心の中で美子さんに復讐しているのです。 美子さん側からすれば、どうでしょう。 『そうなの、それが欲しかったのね。』なんて思って、優しくできるでしょうか。それを知ったとしても、今さら優しくはできないでしょう。 どちらかといえば、その優しさを毛嫌いし、ますます意地になって遠のいていくのではないでしょうか。 だから、ますます英夫さんは詩子さんから優しさを貰おうとし、美子さんは優しさから遠のいていくのです。その結果、二人の距離は離れていく一方になってしまいます。もったいない話ですよね。 じゃあ、どうすればいいの?と聞かれそうですね。 自分の中にある魅力を素直に認識すること。自分を正当に評価すること。彼が本当に求めているものに気づくことでしょうか。 浮気の相手の人は、二つのことを示してくれています。一つは彼は見ているが、自分自身は気づいていないかもしれない(または、無いと思っている)魅力。二つ目は本当は自分に求めていること。 もし本当に彼のことを思っているのならば、浮気相手の持っている長所や美点、魅力を遠ざけるのではなく、自分の中に取り入れることでしょう。そうすることで、自分も持っている同じものが引き出されてくるでしょう。 自分の中にもあると気づくことができれば、自然と彼にそうしてあげられるようになるでしょう。でも、最初は意識的に彼が求めているものに答えてあげるのもよいかもしれません。 また、彼が見ているところが『好ましいもの』とは限らないこともあります。例えば、弱さや脆さということもあります。自分が必要とされている感覚を得るのでしょう。 自分の中にある心の傷や弱さを彼に委ねるくらいの勇気が持てるでしょうか。 何故、私がそんなことをしなければならないのか?とか、何となく負けたような気分になることもあるでしょう。しかし、考えてみて下さい。 そうやって他人のものだと思っていた魅力を取り入れていくと、自分の中の魅力の引き出しが増えていくと思いませんか。 蓄積されたものは、今回の彼とは上手く行かなかったとしても次の時にも、きっと生きてくるでしょう。 ただ注意することは、この行為が犠牲や補償行為、コントロールといわれるところから来るものになってしまうと、とたんに効力は失われます。 『彼のため』だとか『この関係を維持するために』など自分を抑えて行えば犠牲になります。自分にそんなものはないから無理矢理にでも取り繕うように行えば補償行為となります。こうすれば、相手は満足して、こうしてくれるだろうなどと考えながら行えば、相手をコントロールすることになります。 大切なのは自分を成長させること。自分を変えることです。 まずは観察してみて下さい。彼の様子から気づき、彼の目を引く女性達から学んで下さい。 やってみて損はないと思いますよ。よかったらお試し下さい。 |
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