彼と心の距離が縮まらない! | |
はじめまして。いつもHPを拝見しています。 今日は今交際している男性とのことでご相談したいことがあり、投稿いたしました。 彼とは学生時代に交際していた時期を含めると4年以上のお付き合いになり、お互いに結婚を考えています。 ただ、私はどうしても不安でならないのです。4年も付き合っているのに、最初の頃と全く「こころ」の距離が縮まらない、彼の「魂」というかスピリットが全然つかめない。 どんな親友とだってはじめはもちろん表面的な付き合いですが、徐々に徐々に親しくなって、そのうち少しずつ個人的なことも話せるようになり、信頼関係ができていっていつのまにかかけがえのない存在に変わっていくものだと思います。そういう友達も持っているし、今まで付き合ってきたほかの男性ともそうでした。 でも、彼とはどうしてもそういった人間同士のつながりのようなものを感じられません。話の内容といえば4年間、天気の話・最近できたお店の話・今日の出来事についてのみ。「人間」に関係する話を避けたがるので共通の友人のことも話題に上ることはありません。 少しでも近づけたら、と思い、意識的に家族のことや自分の今考えていること、悩みなどについて話してもみましたが、かえってギクシャクして気まずいだけでした。 私が自分の思いを述べれば、議論を吹っかけられたと思うのかやたらと挑戦的な態度になるだけだし、悩みを相談すれば、自分にどうしろって言うんだと突き放されるだけ。 ただきれいな格好してニコニコしてればいいんなら、それが私である必要なんかどこにもないじゃないかと思います。私の意見にも悩みにも、そういう私自身を形作るものに全く関心がもてないというのなら、私のいったい何を見て好きだと言えるのでしょうか。 彼は家族との関係も良好だし、おじいさんおばあさんも健在でとても可愛がられています。生い立ちに何かの問題を持っていて深い人間関係をつくることを避けているというわけでもなさそうです。 私から見ると彼は本当に宇宙人のようで、男性としては好きですが、人間的魅力を感じられません。 彼に「感情」があると思えない。何かに素直に感動することがあると思えない。どんなすばらしい映画を見たって涙ひとつこぼさないタイプの人です。 私のことも自分の気にいるようにしている限りでのみ、好きでいてくれるのだと思います。 実は私は大学卒業後、資格試験を受験していたためこの年まで仕事についていなかったのですが、年齢的なことも考えてあきらめ、公務員になることにしたのです(職務経験のない女性が責任ある仕事につくチャンスは民間ではないだろうと思ったので‥)。 彼も私が無職だというのを心配していたので、これで喜んでもらえると思っていました。ずっと、試験がんばってといってくれていたし。 でも、受かったとたん今まで言わなかったけど公務員は大嫌いだと言いはじめたのです。「あいつら、誰の税金で食べてるんだ」と言う理由で。 今では俺をとるか公務員をとるかという感じです。 私は父を早く亡くしており、母も試験に受かって就職が決まったことをとても喜んでいるので とても今さらせっかく受かったものをやめて、民間の仕事を探すとは言い出せません。もちろん私自身もいやです。 そういう事情を全て知っていながら、彼は自分の非現実的な思想を振り回して、無責任なわがままを通そうとしている。 それでも私は彼が好きだから、結婚したらやめてもいいから形だけでも就職させて欲しいと最大限の妥協をしました。 でも、民間でも探せばないわけじゃないんだからそんなの妥協したことにはならない、結婚してやめるんだったらその辺でバイトしてたって同じことじゃないかということで話になりません。 私は自分のことしか考えていないでしょうか。まだまだ歩み寄りが足りないでしょうか。だけど、できるかどうかその瞬間まで分からない「結婚」だけを目標にして全てをあきらめて、そして彼を失ったら私に何が残るというのでしょうか。彼だけにしがみついて生きてゆけというのでしょうか。 私は何とか彼とうまくやっていきたい。何か、私にできることはあるのかどうかアドバイスをいただけたらと思っています。 いいところも、いっぱいある人なのです。 どうか、よろしくお願いいたします。 |
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あややん 28歳 女性
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カウンセラー: 根本裕幸(退会) |
根本といいます。相談メールをどうもありがとう。 あややんさん、ずっと頑張ってこられたような感じですね。彼のために、自分を押し殺した瞬間も何度も何度もあるのではないでしょうか? 好きな人だから、と尽くして尽くして来られたような感じもあります。でも、「まだ、足りないのかなあ」という思いも強いようですね。 何とかしましょうね。 「歩み寄りが足りない」と感じる想いはとっても素敵なことだと思います。これを生かしたいですね。 でも、その前にやっておくことがあると思うんです。 もうお気づきかもしれませんが、あややんさん、彼に対して怒ってますよね。しかも、相当。 それがたくさん溜まってパンパンにきてるような感じはないでしょうか。 そうすると今度はあややんさんが「彼を取るか、自分を取るか?」という選択に悩まされるような気がします。 多くは「こんな奴なんていらへんわ!」となることが多いようです。 今まで、彼のことをずっと気にかけながら生きてこられた感じがします。 そういうとき自分が無いような感覚に陥ることがよくあります。 「私は何なの?」 「私は飯炊き女じゃないのよ!」 「私は単なる性欲処理道具?」 これ、全部、不満であり、怒りですよね。 この「怒り」を感じるということはとても大切なことです。 大人になればなるほど「感情をコントロールしなければならない」と思います。そして、この『感情』というのは多く『怒り』であることが多いんです。 でもね、『感情』というのは本来コントロール不能なものです。 「だって、嫌なものは嫌やねん」と感じたことはないでしょうか? 実は僕もよく思います(^^; 「頭では分かっているんだけど、どうしてもできない」ことありませんか?ココロが抵抗してるときにそういう感じになります。 『怒り』を感じることと、『怒り』を誰かにぶつけること、というのは似ているようで全然違います。 「誰かにぶつける」というアクションは実は選択可能なものです。 「誰かにぶつけることもできるけど、今回は止めておこう」というようにね。 でも、感情である『怒り』そのものを押さえつけてしまったら、その『怒り』はどんどんココロに溜まっていきます。そうすると【ココロが便秘】状態になってしまいます。 便秘の苦しさ、あややんさんはご存知でしょうか?(僕はあまり分かりませんが、奥さんがよく苦しんでますので分かったような気にはなれるんです) しんどいですよね。何でもずっとそっち(便意)に意識が行ってしまうこともあるそうで、気分も悪いし、仕事にも全然集中できないという話を聞きました。 要するに・・・この『怒り』なり『不満』をまずは便器に流すことが一番先にオススメしたいことなんです。 ココロにとっての「便器」というのは、あややんさんが「ここなら素直になれる」「この人になら打ち明けられる」「ここならOKだと思う」と感じるところです。 具体的には親しい友人だったり、家族だったり、セミナーだったり、カウンセラーだったりします。(そうするとカウンセラー/セラピストというのは皆うんちまみれですね(笑)) そういう場所や経験をしたいと思いません? 自分自身がトイレ役をすることももちろんできますが、最初はなかな難しいと思うんです。本当はこれを彼氏にやって欲しい、と思うところですし、場合によっては、それが彼の仕事じゃないか!とおっしゃる方もいます。 でも、それは彼の選択です。残念ながらあややんさんにはそれをコントロールすることはできません。 彼に余裕が無かったり、彼にその準備が出来ていないときにしてしまったら、いきなりうんこをぶつけられたかのように逆に怒られてしまうでしょう。 ちょっと勇気が要りますが、チャレンジしてみたらいかがでしょうか? 彼とよりよくなるために、ココロの負担を軽くすること。 自分がよりよくなるために、自分のココロを大切にしてあげようとすること。これが僕のオススメです。 あややんさんの文章と僕の経験からですので、ぴったりマッチするかどうかは分かりませんが、彼のこと、あややんさんのこともうちょっと一緒に見ていきましょう。 > 少しでも近づけたら、と思い、意識的に家族のことや自分の今考えていること、悩みなど>について話してもみましたが、かえってギクシャクして気まずいだけでした。 > 私が自分の思いを述べれば、議論を吹っかけられたと思うのかやたらと挑戦的な :>態度になるだけだし、悩みを相談すれば、自分にどうしろって言うんだと突き放されるだけ。 彼の何がそうさせていると思います? なぜ、彼は関係を近づけることに過剰に拒絶反応をするのでしょう??? 難しいですが、ちょっと一緒に考えてみましょう。 僕はね、彼の中には強い恐れがあるような気がするんです。 自分のこと、家族のこと、悩み、問題を話し合うことは普通ならば恋人同士が恋人同士である一つの証みたいなものですよね。 でも、彼はそれに対してNOというであれば、きっと彼はこの「恋人同士」が当たり前にもつ『親密感』に過剰な恐れを持っているのかもしれません。(そういう人はセックスに対しても極端に無愛想でセックスレスになってしまうか、 逆に過剰に没頭したりするかのどちらかのパターンを持つような気がします) 「自分にどうしろって言うねん」という彼の怒りは「何かしてあげたくても、自分にはどうしてやることもできない」という思いを表していると思います。 「どうしてやることもできないから、そんな悩みは持ち込まないでくれ」というのが本音です。自信が全然無いんです。 もちろん、あややんさんは単に悩みを聞いてもらえるだけで嬉しいのかもしれませんが、男は論理的で結果論の世界に生きていることが多いですから、「助けられない」と思った瞬間に「問題はいらない」となります。 そこでは彼が「悩みを聞いてあげるだけでいいんだ」と分かるようにしてあげることが大事じゃないかな、と思うんです。 > ただきれいな格好してニコニコしてればいいんなら、それが私である必要なんかどこにも>ないじゃないかと思います。私の意見にも悩みにも、そういう私自身を形作るものに全く関>心がもてないというのなら、私のいったい何を見て好きだと言えるのでしょうか。 彼はそれについて何も答えてはくれないんですね? こういう想い、特に「自分は必要じゃないんだ」という思いは本当に絶望を招きますね。 じゃあ、あややんさんはそんな彼のどこが好きなんでしょう? そんな冷たい彼となんで結婚を考えるようになったんでしょうか? それをもう一度省みると意外な発見があるかもしれませんよ。 僕の経験ですが「理加(奥さん)は僕のことを大事にしてくれないし、愛してくれてない」と感じることがあります。そういうとき「じゃあ、自分は理加のことを大切にし、愛しているのだろうか?」と思うようにしています。たいてい「自分はよくやってるし、十分に愛を与えてる」と思い、「なのにあいつはほんとにもう自分のことばかり考えて」と思います。 すると、そこでふといやーな感じがします。(感情を感じられるということはいいことです!) 「今、僕は『理加が僕を愛してくれない』と怒ってる。これって自分のことばかり考えているんじゃないだろうか?」 どきっとします。 するとここ数日の理加への態度が走馬灯のように流れてきます。 たいていそういうときは、理加に冷たく当たってる様子ばかりが浮かぶものです(笑) 「おぉ、やっぱり僕が愛を与えてないから、愛を感じられないんだ・・・」と気づきます。 そこではめっちゃいやだけど一つ決意をすることにしています。 「じゃ、今日からまた理加をもっと愛そう、もっと好きになろう」と。 「愛を感じられないのは、あなたが愛していないからだ」という格言があります。 愛しているつもりでも、犠牲になったり、恨み辛み、仕事になってしまったり、 そういうケースが誰にでもあると思います。 僕が電話カウンセリングやメールカウンセリングでよく使う手なのですが「パートナーのいいところを30個いえますか?」と聞きます。僕もやってみました。20個ぐらいで打ち止めになります。 そこですごくショックを受けました。自分のパートナーのよさを僕は20個しか見られていないと。 あややんさんはいくつ言えますか? 短絡的ですが、それが自分の愛の大きさなのかもしれません。 > 彼は家族との関係も良好だし、おじいさんおばあさんも健在でとても可愛がられています。 >生い立ちに何かの問題を持っていて深い人間関係をつくることを避けているというわけでも>なさそうです。 周りではこういう風に見える中高生がバタフライナイフを持ち歩いてたりします。簡単に思い込んでしまうと危険なポイントです。 > 私から見ると彼は本当に宇宙人のようで、男性としては好きですが、人間的魅力を感じら>れません。 男性としては好きだけど、人間的には好きじゃない、というのが面白いですね。(失礼・・・) > 私のことも自分の気にいるようにしている限りでのみ、好きでいてくれるのだと思います。 彼は自分や自分の周りに変化が起こることを極端に嫌う傾向はありませんか? あややんさんをすごくコントロールしてくるわけですよね?操り人形のような、着せ替え人形のような。 あややんさんも彼に気に入られるようにすごく頑張ってきたんじゃないかな、と思います。きっと彼のことが好きだから、彼にも好きでいて欲しいから、頑張ってきたんじゃないかな。 > でも、受かったとたん今まで言わなかったけど公務員は大嫌いだと言いはじめたのです。 「あいつら、誰の税金で食べてるんだ」と言う理由で。 今では俺をとるか公務員をとるかという感じです。 僕の感覚ですが、彼は公務員が嫌いなわけじゃないと思うんです。 「あいつら・・・」ってのは単に嫌いな理由を作ってるだけのような感じです。 そうではなく、公務員になったあややんさんを嫌悪してるような感じがします。 だから、ここでは公務員じゃなくても、看護婦でも、普通のOLでも、きっと彼は嫌がると思います。 なぜかというと、彼にとっては公務員になることで、今よりも二人の距離が空いてしまうことを恐れているからです。 「え!?」と思うでしょ? 定職を持ってしまうと、あややんさんを束縛できる時間が減ってしまいますね。これは感覚的な意味でね。 収入もあったり、安定したり、何よりもあややんさんの世界が広がるように彼には感じられると思います。それが嫌なんです。 今なら自分の支配下に置いておける、自分の好きなように振舞える、でも、仕事についてしまったら、彼女は彼女なりに生き方を見つけてしまう。 その先には「そうなったら最終的に僕はあややんから見捨てられてしまう」という恐れがあります。(これは実は僕もひしひし感じたことがあります) だとすると、彼には「公務員になってもあなたのことは捨てないわよ」という思いを伝えてあげる必要があります。 彼のようなタイプですと、言葉で何を言っても通じないでしょうから、遠まわしに公務員になったら二人であれができる、これができる、あなたにプレゼントも沢山買ってあげられる、といった表現がいいかもしれません。 : > 私は自分のことしか考えていないでしょうか。まだまだ歩み寄りが足りないでしょうか。 だけど、できるかどうかその瞬間まで分からない「結婚」だけを目標にして全てをあきらめて、 そして彼を失ったら私に何が残るというのでしょうか。彼だけにしがみついて生きてゆけというのでしょうか。 もう牢獄に入れられてしまったような感じを受けますね。 たぶん、あややんさんにとってそれは地獄よりも辛いことでしょう。だから、これに関してぼくはオススメしません。 でも、もう既に彼にはしがみ付いてしまっているような感じも受けますね。 お父さんを亡くされてからのお母さんの頑張り、辛さをつぶさに見てきてお母さんに恩返ししたい、喜ばせたいあややんさんがいると思うんです。 そしてその糸口を掴んだわけですから、それを手放してしまうことは死ね、と言われるに等しい感覚もあるのかもしれません。 両方欲しいと思ってください。そして、両方手に入れる、とココロに決めてください。 そうすれば、自然に両方手に入れるための方法を探し始めます。必ずその方法はあります。 僕も恋愛と仕事とカウンセリングの3つを両立させる方法をずっと探して来ました。そして今はどれに関しても楽しめるようになってきています。 僕にとってそれは奇跡みたいなものです。 僕も協力できる部分については協力させて欲しいと思っています。 長くなりましたが、もう一歩前に進めることを祈っています。 |
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