気分屋の心理構造ってどうなってるの? | |
私は わがままではないとおもうのですが、 かなりの気ままであるとおもいます。
気分屋は周りが迷惑していることはもちろん承知。 でも、本人も情けなく、とてもしんどいのです。 「気分屋」の心理構造ってどうなってるのでしょうか? |
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ももさん 26歳 女性 |
カウンセラー: 中村ともみ(退会) |
ももさん、ご相談いただきありがとうございます。回答をさせていただく中村と申します。
ももさんはご自分のことを「わがまま」ではないが「気まま」「気分屋」であると定義されていますね。 まず、言葉を分解して考えてみましょうか。 わがまま・・・「相手の迷惑を顧みず自分の思うままにすること」 気まま・・・・・「思いのままに行動する様子」 気分屋・・・・「気持ち本位に振舞う人のこと」 手持ちの古い国語辞典からの抜粋なので、別の辞書を見ればまた違うことが書いてあるかも知れませんが、ここからも微妙な違いが出ているように感じませんか。 自分の思うままにするためには、周りに配慮のない行動をしているのが「わがまま」我(自分)のまま、ということだと私は感じました。 一方気まま、気分屋というのは何よりも自分の気持ち「○○がしたい」「どこどこへ行きたい」「気に入らないからしない」・・・などが行動の動機になっていると思います。 「気分屋」ということは、自分の気分、感情にそれだけ素直であるということですね。 さて、「気分屋」の心理構造は?というご質問ですが、一番に自分の気分や感情に非常に素直であるということだと思います。 これは大人にとっては、実はなかなか難しい振る舞いだと思うのですよ。 私達が小さな子供のころはたいていは周りの迷惑なんかを考えずにやりたいこと、あるいはいやなことに関してとても忠実だったと思うんです。 赤ちゃんの時代であれば、お腹がすいては泣き、おむつがぬれては泣き、お母さんの顔が見えないからと泣き、大好きな家族があやしてくれると無邪気に笑い声を立てるようなことが日常ですよね。 でも、赤ちゃんの「感じたままに泣き笑いする」事を迷惑だと感じる人はあまり多いとは思えませんよね。 私達は泣いたり笑ったりの極端な表現ばかりでなく、自分の感情を表現することも大人になるにつれてしなくなってきました。正直な気持ちを出してしまうと周りになんだか迷惑な気がする。ももさんの言われる「気分屋は周りが迷惑している」と感じている部分です。 でも、本当にそうでしょうか? 気まま、と言う言葉を聞いて私がまず思い浮かべるのは「一人旅」です。誰に気兼ねも遠慮もなく、自分の思う旅程で思いついたように移動するんです。なぜこのような旅に出たいかというと、「誰にも気を遣わなくても良い」からですよね。 ということは、いつも誰かに気を遣っているから一人で旅をするときくらい、思いつきの行動をしたいわ、という感じではないでしょうか。 一方でわがままと言う言葉はこんな風に使いますよね。 「わがままをいって申し訳ありません。」「わがまま娘」・・・。 先のほうでは、たとえば職場で急に休んだり取引先との約束の変更のときなどに使ったりすると思います。 後のほうは「うちの娘はわがままで困るよ」のように使いますが、どちらもまず相手があることが前提のように私は感じています。そして、さらに「相手に迷惑をかける」ことをわかっていてもやってしまう感じではないでしょうか。 言葉遊びのようでもありますが、両者のニュアンスにはこのような違いが感じられますね。 わがままというのは言う相手があり、その内容よりも「無理を聞いてもらう」ことが一番の目的のようであり、気分屋のとる行動というのは「自分のやりたいこと」をやった結果誰かにしわ寄せがいっている感じでしょうか。(その行動が迷惑だとしたならの話ですが) 気分屋さんの心理的構造、という内容とは少し離れてしまったかもしれません。でも私自身は、ももさんが自分を気分屋だなあと感じている時点ですでに周りには気遣いをされているように思えます。 自分のやりたいことができる、素直な気持ちが伝えられると言うのは大人になるにつれてできなくなるものだと思うのですが、それが上手にできているとすれば周りに迷惑どころかすばらしいインスピレーションになっているかもしれませんね。 ももさんのこうした気遣いのある「気分屋」生活をうらやましくも思いますし、応援いたします。ご相談ありがとうございました。 |
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