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ヴィジョンクエスト

平 準司

これは私が以前見た夢のお話です。この夢を見たのは、私が何か“逃げたい”“逃避したい”そういう気持ちがあった時期のお話です。

なぜか今の時代が嫌になって、ドラえもんを捕まえて、タイムマシンに乗って、江戸時代に逃げてきたんです。タイムスリップした時代というのはみんながのんびりとしていて、素朴でいい時代だったんです。

そして、その時代で、私は受け入れられてのんびりと楽しく暮らしていました。私は平成の時代の物語や話をみんなに話すんですが、みんな信じないんです。

『僕の時代には、“飛行機“というのがあって、人が空を飛べるんだよ』と言ったら

『またこいつは見てきた事のように、嘘をいう』

『もう、本当に嘘ばっかり言って・・・。人が空を飛べるわけがないじゃないか』(笑)

そんなことをみんなから言われるんですが、

『平さんって、本当に馬鹿なことばかり言うけれど、面白いやつだな~』と、とても受け入れられていました。まるで“釣りバカ日誌”のハマちゃんのように扱われていたわけです。

ところが、その村というのは、盲腸で死んでいく人がとっても多かったんです。そして、あるとき、私が村のみんなと話しているときに、こう言ったんです。

『僕達が生きていた時代では、盲腸で死ぬ人はいなくてね。おなかを切って、盲腸をちょん切ったら、直るんだよ』

『また、こいつはそんな嘘を言う。腹を切ったら、切腹じゃないか~』(笑)

私の言っていることは、ホラ話のように、みんな笑い飛ばすわけです。そして、その場は過ぎ去りました。

ところが、その夜、私が住んでいる小屋の扉が“コンコン“とノックする音が聞こえたんです。私は『こんな遅くに誰かな~』と思って扉をあけると、そこにはあるお母さん子供を抱えて、立っていました。そして、彼女は私にこう言いました。

『今日、あなたは盲腸は治るって言っていましたよね。うちの子供が盲腸なんです。朝までもたないと思います。治してください』

『えー!? 僕は盲腸が治るというのは知っているけれど、医者じゃないし、もちろん手術をしたこともないし、できませんよ』

でも、間違いなくもうその子供は朝までもたないなという感じがしました。全然自信がありません。でも、ほったらかしにしていると、100%間違いなくその子供は死んでしまいます。

『じゃ、やりましょう』そういって、私はテーブルの上に子供を運んだんです。

痛がる子供のおなかをかっさばいて、手術を始めたんです。麻酔も何もありません。まるで虐待をしているようでした。そして、手術は失敗し、その子供は死にました。どこが盲腸かもわかりませんでした。

次の朝、この事を知った村のみんなはこう言うんです。

『はぁー。冗談で言っている間はいいけれど、本当にやってしまったら、冗談では済まないな』

当然、お母さんも子供を死なせてしまったことに罪悪感があるから、『おまえが殺した』と私を責めました。

『はぁー。平成から逃げてきたのに、江戸時代でもまた僕は居場所がないんだ』そんな感じでした。そして、村八分のようになってしまいました。

“もうまいったな”そんな感じでした。

するとまた、子供を抱いたお母さんが私の元にやってきたんです。

『うちの子供が盲腸なんです』

“もう勘弁してくれよ”そういう感じでした。でも、わかるんです。その子供が朝までもたないというのが・・・。

「でも、もう嫌です。もう勘弁してください。もう嫌なんです」

そう言いました。でも、お母さんも子供を助けるのに必死なんです。子供がどんどん痛がるし、どんどん苦しみが激しくなる。

「50歩100歩だし、一緒か」そう思って、手術を引き受けました。そしてがんばったんですが、おなかを切って子供をひどい目に合わせたくらいでした。また死んじゃったんです。

もう村の人は私を許しませんよね。私は逃げるようにして山の奥にこもって暮らすようになりました。

でも、また子供を抱いたお母さんが来たんです。
「もう絶対やりませんから、もう勘弁してください」でも、私が手術をしても、しなくても目の前で子供が死んで行くんです。

「はぁ~」っていう感じです。

『どうせ死んで行くのであれば・・・。ふぅ』そう思って、また手術をしました。そしてまた失敗しました。また子供が死んでしまったんです。

どんどん逃げて行って、山の山頂まで逃げて行きました。結局私は8人くらい子供を殺してしまいました。

そして、「もう嫌だ」「もう、死んでしまった方が楽でいいや」そう思いました。

そして、山の山頂から飛び降りようと思って、崖の前に立って死のうと思った時に、私が助けられなかった8人の子供の魂が出てきたんです。そして、私にこう言うんです。

「平さん、私達はあなたに盲腸の手術を教えるためだけに生れてきた存在です」

「もし、あなたがここで死んでしまったとしたら、私達は無駄死にになりますね」

「それこそ、本当に私達8人を殺すことになるんですよ」そう言うんです。

「私達を無駄死ににしないでください」

「私達の死から学んでください」

私は、「死ぬこともできないのか・・・」そう思いまいした。

そして、私は次に行くんです。

9人目の子供です。私もそれまでに8人も子供を殺していますから、どこが盲腸で、どこに何があるのか、だいたいわかるようになっています。そして9人目の子供で、ようやく盲腸を治すことができたんです。

みなさんにも、同じ心がありませんか?”わたしにはできない・・・”

そう言っているのは、まるで私が「もう、盲腸の手術はしない」と言っているようなものです。

それはよくわかります。でも、私達は知っています。多くの人が困っている。傷ついている。
そして、私達には辛い経験があります。”助ける事が出来なかった”そういう無力感があります。でも、やり続ける者だけが、成し遂げることができるんです。

自分を責めるよりも、もっと偉大なこと。自分を責めるよりも、逃げるよりも偉大なことがあるとすれば、向かって行くことです。自分を責めるよりもです。

もし、マザー・テレサやイエス・キリストのような大きな愛を持つことで、人を助けることができるのであれば、『マザー・テレサやイエス・キリストのようになりたい』と思うことです。

それは失敗をした自分を責めるよりも、100倍困難な道です。

ごまかすことではなく、自分をいじめる事ではなくて、『私に価値があるのならば、それを全部使いたい』と思うことです。そして、『全部学びたい』と思うことです。

私達がどれだけ自分を責めていたとしても、私達の周りにいる人を助けることはできません。どれだけ逃げていたとしても、盲腸の子供を救うことはできません。

皆さんが本当に『誰かを助けたい!!』と思う気持ち、それは真実だと思います。

だったとしたら、自分をいじめるよりも、”自分の偉大さ”を受け取ることです。

多くの人は、自分の偉大さを受け取る代わりに、自分を責めています。そして自分をちっぽけに扱っています。多くの人がこの壁にぶち当たった時、挫折を経験します。

自分を責めるより、100倍勇気がいること、それは“自分の価値を受け取りたい”そう思うことです。皆さんが助けたい、その人のためにです。

本当に、皆さんが与えたいと思う人がいたときに、私達が自分の価値を受け取ること、それ以外にすることはありません。

今はできなくても構わないんです。『それをできるような人になりたい』そう思うことです。

私達がベストを尽くしたとしても、助けることができないかもしれません。
でも、ベストを尽くしたときに皆さんは自分を誇りに思うでしょう。『私は自分に嘘をついていない』と。

でも、私達は自分をいじめています。なぜか?自分に嘘をついているのを知っているからです。

私達が自分を責めるよりも100倍以上大切なことは、あなたの光を求めている人が本当にいるということを知ることです。


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