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質問「やりたいことをやろう」を読んで・・・
ことはさん、はじめまして。こんにちわ。いつもたのしみに拝見させていただいてます。
いきなり本題に入りますが・・・私には好きなことをするってことがよくわかりません。
好きなことがなんなのかわからないのです。探してもみつからない。
現在30前ですが、高校卒業前から、なんだかもう「やることは全部やり尽くした」みたいな感覚があって、あとは自分のやりたいこと、夢中になれることが急激に減った気がします。
高校卒業してから私の人生を大きく変えるような男性に出会いました。その人は私にない面を全て持っているかのようで、とても尊敬でき、私は全身全霊で頭をその人で一杯にして彼と過ごしました。
その彼は看病の甲斐なくつきあいはじめてから8年後に病死しました。
それから一年を経て、この人こそ!と思える男性と出会うことが出来、おつきあいしていたのですが・・・同居して一年で別居することになりました。原因はわたしが彼以外に夢中になれるものがなく、束縛してしまったことが大きいと思います。
病死した彼との交際中もすでに彼氏以外にたのしみや生きがいを見出せてませんでした。いまのわたしの一番の望みは、他に好きなことを見つけることです。
どうすれば見つける事ができるのでしょうか・・・。
らんさん 女性

回答 カウンセラー: ことは(退会)
らんさん、メッセージをありがとう。

自分が好きなことが何かわからない、なんてよく考えたらとっても不思議なことよね。
でも、こーゆーヒトってたくさんいると思うの。しかも気づかないヒトが多いんだよー。

それに気づき、解決したいと思うということは、らんさんはこの問題にとりくめるくらいオトナになったということかな。
実は、したいことをする、というのは子供のころはとっても簡単にできていたことなんです。
・・・この問題にとりくめるくらいオトナになったのに、実は子供のころにできいた、なんてナンかヘンね。でも、これこそが成長なんです。
以前は難なくできていたけれど、いつしかスランプに陥いる。スランプを乗り越えるためにいろんなことをして、スランプを超えたとき、本物になる、ということは何にでもあてはまることだよね。
この状態を乗り越えられたとき、あなたは本当の意味で生きることを楽しめるし、ゆとり、ユーモアをもって人生を豊かにすることができるよ。(^^)

ところで、9月、10月の夕方の空の色はわたしのとっても好きなもののひとつです。
日が傾きかけると、西の空があわくシャンパン色を帯び、そのうち山の際の空がオレンジに、その上がサーモンピンクに染まり、そのあと空色までやわらかなグラデーションが続く。
日が落ちる頃になると、雲の下側があかく輝き、雲の上はスモーク掛かった紫にけむり、夜のとばりが降りると星が大きくまたたいているのよね。
なぜか、このシーズンの日没のころには大きな星(大きさから惑星と思う)が必ずあって、空の瑠璃色と星の光の色の対比がきれいで、私のいちばんのお気に入りの景色です。
この時期の日没時刻の空の色は見逃せない、と私は毎日飽きることなく見上げています。

しあわせって、こういうことだと思うのです。
美しいものを、ただ美しいと思う。
楽しいことを、ただ楽しいと思う。
100%、そのことでココロを満たすことです。
けれど、いったい何人のひとがこの空をみて美しいと思っているだろうか、とふと思う。
人間は、何か気になることがあると、他のことにココロがいかなくなるのです。
明日の仕事のこと。自分の病気のこと。生活のこと。
何かココロにひっかかりがあると、他に楽しいことがあっても、ココロから楽しむというわけにはいきませんよね。
たった1%でも他にココロのテンションを下げることがあれば、「今」していることに打ち込むことはできないんです。

あなたが何かに100%打ち込もうとすると、足をひっぱるものはなんでしょう。高校の頃にすべてをやり尽くしたとありますので、その虚しい感じかもしれません。
亡くなった彼氏のことかもしれませんね。死、というのはとかく大きな喪失体験ですね。

何かに100%夢中になっても、それをいつか失ってしまうのではないか、そんな怖れがないでしょうか・・・。
だから、その次につきあった彼を束縛してしまったのではないかな?

しあわせと時間はとても深い関係にあります。
あなたが今を生きているのに、過去の喪失にとらわれていたら、あなたは過去に生きる人間になってしまう。
逆に、未来のことばかり考えていても同じことなんです。

>どうしたらすきなことをして、幸せを感じ、また今を生きれるような人生をみつけられるのでしょう?悩んでいます・・・。

不思議ですね、これはあなたのメッセージです。無意識かもしれない、でもあなたは「今を生きられるような人生をみつけたい」と言ってます。
つまり、今を生きていないということですよね・・・。

あなたのメッセージにかかれているのは過去のことだったので、過去を見ていきましょう。

おそらく、本当の一番最初の喪失体験(ココロの傷)は、高校生の頃よりももっとコドモのころだと思います。高校生卒業前に感じた「やり尽くした」感じは、その「追体験」でしょう。
追体験とは、何度も同じような感覚を経験することで、無意識があなたに成長を促すことだと私は解釈しています。
未解決のことがらは、必ず追体験となって似たようなシチュエイションを作り出します。
追体験は、だんだん大きな感覚になっていくのが一般的のようです。
あなたが、自分の道を歩いていないことに気づけるように、です。

高校生で「やり尽くした」感覚を感じたとき、あなたはすでに、本当にしたいことはしていなかったのではないでしょうか。「したいことはやり尽くした」というのは、正しくは、「一番したいこと以外は、やり尽くした」のではないでしょうか。
これは、コドモ時代の喪失体験と結びつくと思います。本当にしたかったことは何だったのでしょう。

そして、失った彼のこと。
あなたのココロの中で彼のお葬式をする必要があります。
あなたのココロの中で彼のお葬式をすることは、彼を忘れてしまうこと、彼を永遠に失うことだと思っていませんか。それは誤解ですヨ。 そこには、今よりももっと深い愛情が残るだけです。
逆に、ココロのお葬式ができていない、ということは彼に対する恨みがあるということなんです。
もちろん、あなたは自分をも責めていることでしょうね。
彼に、してあげられなかったことに対して。
でも、自分を責めるよりも先に、相手を責めている部分があるんです。
「どうして私を残して逝ってしまったの」
「私のキモチはどこにいったらいいの」
そんな、彼に伝えきれていない気持ちがありませんか。

これらのことを考えてみてください。
このプロセスの先にあるのは、あなたのココロにある誤解を解くだけのことです。
そこには、あなたの知らなかった「しあわせ」がありますヨ。

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