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質問 私の貞操観念ってちょっと変!?

こんばんわ。いつも大変勉強になるメルマガ有難うございます。 お友達にも転送したりしながら、楽しみに読ませて頂いています。

ところで、今まで何度も御相談しようと思いつつ踏み止まっていましたが、今日はど うしても、と思いきってメールを出します。
実は私は貞操観念、みたいなものが少しおかしいんです。 私は今日の”ちかこさん”と同じで24才にもなるのに、人と付き合った事がありま せん。今まで大好きな人が2人いて、それぞれ4年くらいずうっと好きでした。でも 、付き合えないまま、どんな風に思われているのかも教えてもらえないままに生殺 し+諦めで自分で気持ちを消しました。でも、今でも彼等を好きになった事は強く影 響していて、素敵な人がいても、彼等と比べてしまいます。

ところが先日、3年ぶりに行ったコンパで彼等を足して2で割ったような凄く素敵な 人に出会いました。嬉しくて、とても幸せな気持ちでした。彼も私の事を気に入って くれていたようでした。 ところが、私はその夜なんと3人の男の子とキスをした上、私の好きな人ではない人に連れていかれてそこで朝を迎えたのです。Hはしていませんが、それに近いものは あります。

問題なのは、私がその行為を”彼に嫌われてしまう要因”と気付かなかった事です。

私は幼いころからタブーの多い家庭に育って、今でも下ネタは大の苦手だし通勤電車 で人が近くにいるだけで気持ちが悪くなってしまいます。俗っぽい事も嫌いだし、好 きな人とはHよりも手を繋ぐのが夢、というタイプです。自分で言うのもなんですが 、珍しいくらいに一途で古風なタイプです。加えて、私はまだ経験が無いのです。な のに、何故、酔っぱらった勢いでそんな事をしてしまうのか分りません。それに、泊 めてくれた男の子が朝になってまた触ってきても、半ば諦めと母性本能みたいな気持 ちになって、かれのするままにまかせておいたのです。 そこは寮で、私の好きな人も同じ階にいるのに、私は自分のしている事が後々彼と会 えなくなる原因になるなんて思ってもみなかったのです。それどころか、これからどんなに素敵な日々が待っているのかしら、とときめいている始末でした。

結局男の子達は私が3人とキスをした事を知ってしまったし、女友達にも自業自得と 言われました。頭では分るんです。でも心の底からはよく理解できていないのです。 今は、自分がコントロールできなくなるのが怖くて毎日大量に飲んでいたお酒を全く止めています。でも、多分お酒を止めるだけでは解決にならないと思うのです。 私はもう、大好きになった人に嫌われるような行動を取りたく無いのです。 どうしたら好いのでしょう?自分が怖いです。変な質問で申し訳ありませんが、宜し くお願いします。

匿名希望

回答 カウンセラー: 根本裕幸(退会)

ご相談、ありがとう。根本がお答えさせていただきます。 相当勇気を出して送って下さったんですね。 少しでもお役に立てたらと思います。よろしくお願いします。

あなたの中に何かを禁止していたり、自分を厳しく律しているような 部分はないでしょうか?修道女というと言い過ぎかもしれませんが、 僕はそういう感じを受けました。 特に男女関係に関してタブーやルールをたくさん持ってらっしゃる ような気がするんです。

一度、そのルールやタブーを洗い出してみてください。
こんな風にするとやりやすいんではないかな。
「彼は私に~すべきだ」 「私は彼に~すべきだ」
「私は~をしてはいけない」 「彼は~をしてはいけない」
この「~」を考えてみてください。 いくつでもいいですが、とりあえずは30個ぐらいを目標にされると いいと思います。
そして、それができたら今度は、その一つ一つについて「なぜ、そう 思うようになったのか?」を考えてみましょう。考える、と言っても すぐには出て来ないと思います。直感や「なんとなくそんな気がする」 というのを大事にしてみてください。

これは自分の中の観念を炙り出すエクササイズです。自分にかけてる ルールやタブーなどが見えてきます。
そして、このルールやタブーが出来た背景には必ず何らかの痛みが あるんです。例えば、前の彼が全然優しくしてくれない人だったと したら、次に付き合う人は優しい人!と思うものです。 前彼が優しくしてくれなくて傷ついた自分がいるので、優しさが 欲しくなるんです。ある意味、喉が乾いたから水が欲しい、という のと同じようなものかもしれません。

それからタブーが出来るきっかけには親の一言が影響するのも確か です。「男は狼だから、絶対気を許しちゃダメよ」ってお母さんに 散々吹きこまれたとしたら、男の人は恐いもの、という観念が出来 あがります。この場合は、直接傷ついた経験はないのですが、実は そう思っているお母さんの痛みをコピーしてしまって、あたかも、 自分が男女関係で傷ついてしまってるように感じていることも 多くあります。

さて、このエクササイズの続きなんですが、そう思う理由がおぼろげ にでも分かったとしたら、次はそれが誰によって出来たものか? つまり、誰が私を傷つけたのか?を考えてみます。 2段上の例なら「優しくしてくれない前彼」、次の例なら「お母さん」 となるわけです。 そこまで来れたら立派です。次にその人はなぜ、あなたを傷つけたのか? を考えます。「前の彼が優しくしてくれなかったのは、彼も誰にも 優しくしてもらえなかったので、どうしたら優しくしてあげられるかが 分からなかったから」かもしれません。 「お母さんは昔ひどい男にだまされたのかしら?でも、私のためを思って 言ってくれたんだわ」というものかもしれません。

そして、最後にこの観念を手放そうと思ってください。 「私にはこのルール・タブーはいりません」と宣言するんです。 このルールやタブーがあなたを幸せにしたかどうかを考えてみてください。 「ある時代は役に立っていたものかもしれません。でも、今はどうでしょう?」 という風に考えてみてください。 これは自分を意識的・無意識的に縛っている縄を解いていく効果があります。 「これはダメ」「ああしなければ・・・」というのは苦しいですね。 それを手放すと「これもOKだけど、まあ、しなくてもいいや」という 楽さを手に入れることが出来ます。

:私は幼いころからタブーの多い家庭に育って、今でも下ネタは大 の苦手だし通勤電車で人が近くにいるだけで気持ちが悪くなって しまいます。

僕はこのご相談を受けたときに、一番のポイントがここだと思った んですね。幼少の頃からかなり窮屈な思いがあったような気がします。 それは恐れという感情で感じることもあれば、気持ち悪さ、嫌悪感が 出てくるようなこともあるでしょう。

例えば、自分がすごく淫乱なのではないか?と思ってる人がいると 想像してくださいね。思春期にはそんな自分を嫌うので、必要以上に 男女関係に過敏になります。思春期の頃はそれでいいかもしれませんが、 大人になっても「そういう私はきっと変な人と思われる」という 思いが残っていたら、男性とセックスすることはおろか、恋人を 作ることにすら、ものすごく臆病になってしまうと思いませんか?

でも、一方で大人になればなるほど彼が欲しいし、セックスも してもいい、と思うようになりますよね。 そうすると心の中でものすごい葛藤が生まれるのが分かりますか? マンガなどで出てくる「天使君」vs「悪魔君」のようですね。 「彼が欲しい」私と「だめよ、そんなこと言っちゃ」という私。 この葛藤が大きくなればなるほど、外側に向ける余力が少なく なります。そうすると、ふとした時に頭が真っ白になったり、 鈍感になったりします。自分がなぜ、そうしてるのか?なんて もちろん、考えるエネルギーが残ってないわけです。

あなたがコンパの席で経験したのはそんな感じじゃないでしょうか? これはこの禁止してる力、心の中の争いが大きいからだと思うのです。 気持ちをコントロールしようとすることに、どのくらいエネルギーを 費やしているのか少し想像してみてください。
楽になるために、自由になるために、一度タブーを明らかにして みましょう。 そして、それを納得して、手放せたらどうかな?と思うんです。
いかがでしょうか? 僕達も協力は惜しみません。 いつでも、求めてくださいね。
では!

 


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