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質問別れかけた彼女との最後のチャンス!
はじめまして、メルマガいつも楽しみにしています。初めてサイト訪れましたが、カウンセラーの皆様の献身的な返答を読んで、「ここならもしかして」と思い、相談させていただくことにしました。

実は、昨日、1年近く付き合ってる1歳年上の彼女に別れを提案されました。
実際には彼女自身、「自分の気持ちがわからなくてどうしたらいいか」というものでした。
僕も予想はついていたので、二人のためにも別れるつもりでした。でもどこかでなんとかならないかなと思ってたことも事実です。
彼女の話は、「別れる決心はつかないけど、付き合いつづける自身もない」、「いつのまにか僕を身内みたいに感じている。」「弟みたいで、男としては見ていない。」ということを悩んでるというものでした。
そして、別れるかどうか決めて欲しいと言われました。話をしながら、別れようと思ってたはずが、僕自身自分の気持ちを見失って、ただ、別れないでいられる道を模索していました。
今にしてみれば、これが執着なのかって思いますが、ほんと言うと、僕には別れる要素が見当たらなかったのです。

付き合い方を考えてみると、彼女は、付き合うのは3人目だったのに対して、僕は本格的に付き合うのは初めてで、暗中模索、試行錯誤の繰り返しでした。
彼女は、わがままなほうで、僕はいつもそれを許してました。というか、少しぐらい無理をしても、彼女を喜ばせたかったし、愛情を感じて欲しかったです。それが、愛情の一つの形だと思っていました。
そして、いつも彼女を大切にしてきました。今思うと、従順すぎ、大切にしすぎたのかもしれません。そのせいか大きな喧嘩はしたことがありませんでした。
でも一度、僕があまりにべたべたするのが嫌だったらしく、愛が重いと言われた事がありました。そのときはあまりべたべたしないということで解決しました。が、愛が重いと言われたのは、いつも、不安でした。

彼女に対する愛情表現のつもりで、許せる範囲(広くし過ぎたのでしょうか)でわがままを聞いてあげていたことが、彼女にとっては、はじめは嬉しかったけど、変な安心感があったようです。安定し過ぎてたのかもしれません。
彼女曰く、「夫婦ってのがどんな感じかはわかった」「喧嘩がないなんておかしい」「過保護はなれてない」「言いたいことは言って欲しい」そうです。 最近は、彼女の一挙一動に心を左右されて、顔色を伺ってたように思います。

上手くいかなかった原因の一つは、僕の家庭環境にあるのでしょうか。僕は、母子家庭で、父母の愛情をもらった記憶がありません。
でもその分、祖父母にたくさん愛情をもらって育ちました。そしてその環境の引け目からか、他人の顔色を伺って生きていました。
時々、何で生きてるんだろうと、途方もない無価値感を感じたりしました。その無価値感を埋めるために彼女と付き合い、その上、彼女に理想の母親を求めて、受け止めてもらおうとしていたのでしょう。
悪く言えば、自分の安定のために利用していたかもしれません。わがままを聞いていたのは、その代償かもしれません。

今でもずっと好きで、大切であることには変わりありませんが、いつのまにか、対等の付き合いのはずが、心の中で、「付き合ってもらっているんだ」と思うようになりました。
それは、最近、僕が将来を意識し過ぎたからだと思います。今は、お互い、大学1回生ですが、彼女は熊本出身、僕は京都で、京都の大学に通っています。
僕は、司法試験をとるつもりなので、卒業しても毎日勉強三昧、上手くいって数年、下手すると一生受験生で終わりかねません。
そんな不安定な生活の中、付き合いを続けていくのは無理だと思いました。ということは、4年したら確実に別れる。「ともすれば、彼女にとって、その4年、ま、今の時点で1年は意味があるのか?もしかしたら、その期間に、もっといい人が現れるかもしれない。」と思ってしまって、その可能性があるなら、僕は、彼女の人生を犠牲にしているのかもしれない。別れが早い方が、立ち直りも早いだろう。なら、別れた方が良いのでは?と思い、より自分の気持ちがわからなくなってしまいました。
でも彼女を第一に考えたはずのこの考えは、彼女の気持ちをまったく無視して、ただの独り善がりになってるんですね。

付き合ってはじめの頃は、「1日、1日最善の選択をしていけば、訪れる未来は、最善のものになる」と考えていたのですが、彼女の指摘どうり「将来を見過ぎ」ていました。
そして、彼女に余計な心配をかけまいと、全部一人で背負い込んで、頭の中で解決しようとしていました。
その当時は、それが最善と思えました。
きっと、子供のときからたくさん傷ついていたから、一番信頼してるはずの彼女でさえ、どこかで信頼できてなかったと思います。
「こんなこと言ったら嫌われるんじゃないか」って。
まさに、顔色伺いですね。
嫌われるのが、否定されるのが、拒絶されるのが怖くて、いつも、どこかで壁を作って友達にも完全には心を許してないです。
全てを許せるのは、真の友達だけです。ネガティブの典型かもしれません。
いつも、最悪を考えて、自分の身を守っていました。少しでも傷つかないように。
だから、心を開いた分だけ、警戒していました。
彼女に無防備に晒した心を傷つけられたら、感情も失うほどに、2度と立ち直れなくなってしまいそうだったから。
いつもどこかで、怖がりながら、でも、受けとめて欲しがって、癒して欲しがっていました。
受けとめてもらおうにも、それは彼女次第で、強制なんてできません。
だから、僕は、彼女に肉体的な繋がりを求めました。
そっちの方が、はっきりと自覚できるから。
でも、彼女はべたべたするのは好きじゃないみたいでしたし、なにより、セックスレスでした。
前の彼氏が体ばかり求めたから嫌になったようでした。
ならば、僕が追い討ちをかけるわけにもいかず、当然に我慢でした。
体の繋がりは、双方が求めるからありうるのであって、これに関しても、強制なんてできずに、結局、僕は、彼女の愛情を全ては受け取れなかったように思います。
強いて言うなら、触覚派と、聴覚派でしょうか。

もちろん、関係がないわけではなかったですが、「セックス好きになったの?」とある時きいたら、「ううん」と、「じゃあなんでするの?」「だって、喜ぶから」ということでした。
僕は、一緒に楽しんでたつもりが、無理をしていたというのを知って、正直、一緒に楽しめなきゃ意味ないよと思いました。
それからか、彼女の気持ちがわからなくなってしまいました。
こう考えると、たくさん解決しなきゃなんない問題があります。

でも、もう一度、はじめからやり直したいのです。
彼女も、それで納得してくれました。
最初で最後のチャンスと思います。
僕も、彼女も関係を見直し、自分自身を見直す時期だと思います。
それは、自分自身の成長のためでもあります。

再度付き合うに関して、「言いたいことははっきり伝える」とお互い約束しました。
こんな状態ですが、上手くいかせるにはどうしたらいいのでしょうか?
そして、上記の問題をどのように解決していけばいいのでしょうか?
無論、1回のメールで解決できるような簡単なことではないとは承知です。カウンセリングも視野に入れております。
お忙しい中、長々と申し訳ありませんが、アドバイスよろしくお願い致します。
木上さん 19歳 男性

回答 カウンセラー: 塩田純子(退会)
木上さん、こんにちは。塩田と申します。よろしくお願いします。

何が原因でこうなってしまうのか?よくわかっておられますね。木上さんの真剣な気持ちが伝わってきます。
でも、あまりにも自分の問題ばかりみてしまうと、大切なこと一つ忘れてしまうんです。
それは、「相手のことをきちんとみてあげる」ことなんです。

木上さんのおっしゃる様に、子供の頃一杯傷ついた経験をすると、無意識のうちに防衛する癖がついてしまいます。あらゆる最悪の事態を考えて、自分の身を守ることで頭が一杯になってしまうんです。
だから、相手のことを考えているつもりでも、自分が傷つかないようにするところから見てしまうので、本当に相手の立場にたってはみていないことが多いんです。

例えば、セックスの問題にしても、木上さんは彼女が無理をしていると知って、すごくショックでしたよね?
自分が十分に愛されてないんだ、て思われたのかもしれません。
でも彼女にしてみたら、あまり気が進まなくても、彼に喜んでもらいたい、そんな思いがあったと思うんです。
気が進まないのは、木上さんが嫌いだからではなくて、前の恋愛経験から‘セックス=本当の自分は愛してもらえない’て観念になっているのかも
しれません。
でも、それが“彼女なりの”精一杯の愛情表現なんです。

木上さんにも木上さんなりの愛し方があるように、彼女にも彼女なりの表現の仕方があると思うんです。その部分をもっとみてあげることです。
ここで、自分の傷の方をみてしまうと、彼女が自分を愛してくれない嫌な人になってしまいます。
どちらが、二人の距離を縮めるかは明白ですよね?

木上さんに沢山の怖れがあるように、彼女もすごく怖いんですよ。
無防備に心を晒して傷つけられたらもう立ち直れない…ていうのは、実は彼女も同じなんです。だからつっぱねるし、それが彼女の身を守る方法でもあるんです。
彼女のことを本当に愛してあげたいと思うなら、彼女の怖れの部分もみてあげてください。
彼女を完璧な、きれいな女性として扱うのではなく、いい所も悪い所もある一人の人としてみてあげてください。
NOを言った上で、相手のことをそのまま受け止めてあげることです。
パートナーから一番愛してもらいたい所って、実は自分の嫌いな部分なんですよ。自分が隠している部分を受け入れてもらったときに、初めて愛を感じれるものなんです。

その為には、コミュニケーションがすごく大切です。
喧嘩もどんどんしてくださいね。でも大切なのは、喧嘩が起こったときに、怒りの下にある感情をどれだけ素直にコミュニケーションできるか?なんです。
何故腹が立つかというと、自分の痛みを感じてしまうから、自分が理解されてないと思うからなんです。本当は相手のことを怒りたいわけではないんですね。
勇気はいりますが、この部分で話ができるようになると、本当に楽になれます。まずは、ここから取り組んでみてください。
頑張ってくださいね。

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